この写真が撮りたかった、と
手応えを求めて私たちは写真を撮り続ける
美しいプリントが多く応募され、迫力と見応えがあった。1枚1枚の完成度が高く、スケールを感じさせる作品が多く寄せられた。自分もこういう所に行ってみたい、また、この場所は知っているがこうした撮り方もあったのかと感心させられる作品が多く入賞した。それはこのコンテストの大きな特長だと思う。写真集を見て刺激を受けて、自分も撮影してみようという流れが生まれるのは、とても面白いことだと思う。ある場所へ行ったら、自分なりの見方、アングルでとらえることが大事だ。ただきれいであるだけではなくて、ドラマチックな風景からストーリーを連想させることが大切なのだ。シャッターチャンスを逃さないためには、現場で撮影者が自分の気持ちを高めて、わずかな状況の変化にも反応できることが大切だ。この場面が撮りたかった、と自らが手応えを感じて撮影する。その手応えを求めて、私たちは写真を続けているのだと思う。 |