【湿原の花が撮り頃です】
神奈川県箱根町・箱根湿生花園

湿原地帯は概して、遠くにあって交通の不便な所にありますが、交通至便で、しかも多くの種類が見られるとなりますと、植物園になります。ところが管理された植物園では「もうひとつ写欲が起こらない」と、語る方が少なくありません。
しかし、ここ神奈川県箱根町立箱根湿生花園（はこねしっせいかえん）は、もともと、湿生植物の宝庫である箱根仙石原にあって、自然とともに、日本の湿原地帯を彩る湿生植物を主体に集めているユニークな植物園ですから、一般的な植物園のイメージはありません。というのも、仙石原湿原の保護を目的に開園しているからです。また、多くの方に自然を愛してもらうことも重要な目的になっています。

仙石原湿原には 300種前後の植物が自生しており、プラス各地に点在している湿地帯の植物ほか、草原や林、高山植物など、1350種が集められ、珍種や貴重な花などが見られます。特に夏から秋にかけては被写体にしたい花が豊富に咲き乱れます。

夏休みの自由研究にも

また、子供の宿題にはとっておきの学習展示室があって、今年は「世界の食虫植物展（8月31日まで）」の特別展が催されてます。虫を食べてしまう不思議な草を親子ともども、勉強されてはいかがでしょう。
自然観察会や食虫植物こども教室、こども食虫植物画コンクールもありますので、夏休みも終盤に入って、自由課題を何にしようかと迷っている子供達にはヒントになることでしょう。
ちなみに、園内の花をテーマにした写真コンクールも11月30日まで実施されています。
なお、撮影は何を狙っても自由ですが、決められた園路から出ないことと、夏休み中は三脚の使用は不可になりますので、ご注意ください。
写真・資料提供：箱根湿生花園
［交通アクセス］
JR東海道本線 小田原駅から湖尻・桃源台行バスで40分
仙石案内所前下車、徒歩7分
［問合せ］
箱根湿生花園　　0460-4-7293