【神秘的な白蛇姫舞、灯籠流し】
北海道鹿追町・白蛇姫まつり

北海道には梅雨がなく、快適な気温と湿度のなかにつつまれます。また、広大な土地ですから、地図の縮尺寸法もほかの地区と比較しても、かなり縮尺されています。
その広大ななかでも十勝平野は日本でも1位、2位を競うほど広い所です。この十勝支庁の北部に位置しているのが、鹿追町です。大雪山国立公園にも含まれ、然別湖をはじめとして、山から平野まで変化に富んだ自然が豊富で、被写体には事欠かない場所と言えます。

その鹿追町で7月3日、白蛇姫まつりが催されます。神秘の湖、然別湖畔に語り継がれる「白蛇姫伝説」を引き継いだ、郷土芸能「白蛇姫舞」を伝承する幻想的な夏祭りです。

この白蛇姫伝説とは、大凶作の年、アイヌの酋長が神に祈りを捧げると枕元に白蛇と女神が現れて、「川を上り、山を越え、大きな湖に行き魚を獲りなさい」と告げられ、村の若者がお告げの通りに湖に行くと、そこには無数の魚がいて、人々はその魚により飢えを凌いだといわれています。

ところで然別湖は、大雪山国立公園唯一の自然湖で、原始の姿を残す神秘の湖です。道内の自然湖でもっとも高い場所にある湖（標高 803m）で、周囲は12.6kmほどですから、さほど広い湖と這いえませんが、最大深度は108mもあって、優雅さと、神秘さとが同居した湖といわれる所以でしょう。
また、鹿追町は広い十勝平野が一望でき、森と湖、珍しい動植物、北欧風の環境です。

一方、撮影場所としては、後ろに大雪山のヌプカウシヌプリ、西に日高山脈を眺める十勝平野の北西部に位置する藤田牧場。

鹿追市街地から然別湖に向かう途中の扇ケ原展望台では、十勝平野や日高山脈、晴れた日には太平洋までの一台パノラマが眺められます。扇ケ原展望台を過ぎてさらに山中を上ると、左手にまるで地震の後のように、岩がごろごろと転がっている観光ポイント・千畳くずれがあります。周囲には高山植物が生い茂り、時にはナキウサギやキタキツネが顔を出すかもしれません。

［交通アクセス］
JR石勝線新得駅下車（JRで札幌から約2時間）、バスなど利用して約20分で鹿追市街地

［問合せ］
鹿追町役場　　01566-6-2311
写真・資料提供：鹿追町役場