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    写真何でも情報 EXPRESS

    2007.06.22

    ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!

    35ミリ判換算の「35ミリ」って何だ!?レンズ付きフィルムで覚える基本中の基本

    デジタルカメラの機能一覧を見ると、光学ズームレンズの性能を示すデータとして、その光学的な焦点距離に併記して、「35ミリ判換算」の数字が必ず出てきます。その意味するところは、デジカメ登場前のネガフィルムで一般的な「35ミリ判フルサイズ」の画角に見合ったレンズに置き換えたら、どれくらいのミリ数に相当するか? ということ。

    わざわざ換算する理由は、多くのデジカメの画像センサーサイズが35ミリ判ではなく、機種ごとにバラバラであるという一点にあって、レンズ固有の光学性能としてのミリ数と、従来のフィルムに慣れたユーザーが持つ感覚との間に生じるズレを、焦点距離の数字として表現したのが、「35ミリ判換算」となるわけです。

    しかし、いまや初めて使うカメラがデジカメで、フィルムは、実物を見たことがないという人も決して珍しくはない時代。焦点距離を換算する基準としての「35ミリ判」も、その感覚が既にあいまいになっています。そうなると、焦点距離を換算したところで、どうにも実感がわきにくいですから、現代のカメラ初心者の方にとっては、直感的に「35ミリ判」の感覚を再認識できる機会が必要になるのかもしれません。

    今回は、その最もお手軽な方法を、ご紹介したいと思います。

    「写ルンです」でカメラの基本を学ぶ

    シンプルエース 富士フイルム シンプルエース

    以前は、単にフィルムといえば35ミリ判のことを表すくらい35ミリが一般的でしたが、現在、「35ミリ判」を体感できるフィルム用カメラ機材は、デジカメに押されて相当に少なくなっています。しかし、レンズ付きフィルムの「写ルンです」(富士フイルム)などを使えば、フィルム1本分相当の撮影・現像コストだけで、手軽に35ミリ判での撮影が可能。これを使えば、画角と焦点距離の関係を覚えると同時に、カメラ操作の基本も実地で学ぶことができます。今回は、「写ルンです」シリーズ各機種の中でも、普通の35ミリ判フィルムを使用する最もベーシックな設計の「シンプルエース」(製品写真のモデル)を例に、解説を進めます。

    実践撮影でカメラの操作感覚をつかもう

    35ミリ判の画角と焦点距離の関係

    「シンプルエース」の内蔵レンズは、ズームのない単焦点で、焦点距離32mmです。この製品は35ミリ判フィルムをフルサイズで使うので、デジカメのように35ミリ判換算する必要はありません。よって、一度この画角を覚えれば、35ミリ判の比較基準にできます。この内蔵レンズは、35ミリ判の仕様では広角レンズに相当。ちなみに、標準レンズは35ミリ判における50mmのことで、これを基準に広角と望遠が決まります。レンズ付きフィルムのファインダーは撮影用レンズと別系統なので、実際の画角は、現像後にフィルムと写真プリントを直接見て確認してください。この広角32mmの画角は、コンパクトデジカメの内蔵ズームレンズで撮影した場合の広角端の画角に、ほぼ一致します。デジカメの機種によっては、換算値の広角端が35mmの場合と、28mmの場合などがありますが、いずれも32mm前後となるので、「シンプルエース」でフィルムの感覚がつかめれば、その感覚の応用は可能です。

    ピントと被写界深度の関係

    「写ルンです」は、基本的に単焦点レンズの固定焦点式なので、ピント合わせを行う必要がありません。内蔵レンズは、もともと広い距離範囲にピントが合いやすい広角系レンズで、さらに開放F値も絞り気味の設計なので、シャッターを切るだけで最短撮影距離から無限大まで全体にピントが合うようにできています。ちなみに、絞り値の設定を任意に変えることはできません。「シンプルエース」の場合は、絞りF10に固定されていて、最短1メートルからピントが合う設計です。F10という絞り値は、大半のコンパクトデジカメで設定可能な最高のF値よりも大きな数ですから、この点を考慮すると、デジカメの特性上、ズームの広角側で撮影していれば、ピントを外すことはかなり少ないということがわかります。なお、実際のピントはファインダーではわからないので、現像後のフィルムとプリントで確認してください。ちなみに、現行機種のデジカメは、撮影用レンズを利用したオートフォーカスなので、固定焦点式のレンズ付きフィルム以上に精密なピント合わせができます。

    最短撮影距離の感覚

    「シンプルエース」では、1メートル先からピントが合う設計ですが、1メートルより近い被写体は、ピントが合わずにボケて写ります。試しにフィルム1コマを、被写体に50センチ以下まで接近して、背景と一緒に撮ってみてください。出来上がった写真プリントでは、接近した被写体だけがボケて写っているはずです。この感覚から、デジカメでも撮影時には、カメラと被写体の間に、ピントが合うだけの一定の距離を空ける必要があることを理解できます。最短撮影距離はレンズの性能によって変わりますが、コンパクトデジカメの場合、マクロ機能が付いている機種も多いので、レンズ付きフィルムよりは被写体に接近することができます。

    シャッター速度とブレの感覚

    デジカメのシャッター速度は、自動露出に連動した可変式。これに対して、レンズ付きフィルムのシャッター速度は固定式となっています。絞りも固定式なので、露出はすべて固定値ということ。それでも、内蔵しているネガフィルムの感光性能(露出誤差への許容度)が優れているので、現実的には、ほとんどの撮影条件で適正露出となるわけです。「シンプルエース」のシャッター速度は、1/140秒の固定。レンズは32mmですから、理論上の手ブレ限界速度(焦点距離分の1秒)と比べると、シャッター速度2段分以上は速いことがわかります。、「シンプルエース」の設計は、デジカメでいう手ブレ軽減機能に相当する分を勘案したシャッター速度になっているので、これで手ブレが起きる可能性は低いでしょう。レンズ付きフィルムで撮影した場合に、手ブレしない程度に撮れる技術があれば、デジカメで撮影するときの手ブレ対策は万全です。しかし、1/140秒では、動いている被写体や水の流れなどを撮った場合の被写体ブレは、起きてしまう可能性があります。どのくらいのスピードまで止めて写せるかは、実際にいろいろな被写体を撮影して、確認してみてください。

    フラッシュの要・不要の判断

    自動露出の初心者向けデジカメでも、内蔵フラッシュを使うかどうかの判断だけは、ユーザーが自分で行う場合があります。これは、レンズ付きフィルムでも同様。撮影シーンごとに、フラッシュありの写真と、フラッシュなしの写真を実際に撮ってみて、現像後のプリントでフラッシュの効果を比べてみると、その違いもはっきりわかるでしょう。レンズ付きフィルムの場合、固定絞り値が大きめの数なので、フラッシュの光は、あまり遠くまで届きません。「シンプルエース」の場合は、ISO感度400の内蔵フィルムで、最短撮影距離から、3メートルくらいまでの範囲にフラッシュが有効です。被写体が遠すぎる場合は、フラッシュを使ってもあまり意味がなく、例えば、スポーツ競技を観客席から撮る状況では、フラッシュの光はあってもなくても結果は同じです。フラッシュONを決める基準は、実際のところ勘が頼りですが、日陰や室内などの場合は、基本的にフラッシュを使って撮影したほうが良いでしょう。レンズ付きフィルムの場合は、フラッシュの光が届く有効撮影距離の関係から、人物などの主要被写体まで3メートル以内の距離で撮る場合で、なおかつその周囲が暗いと思ったときにフラッシュを点灯すれば、ほぼ思い通りに写すことができます。デジカメの場合もフラッシュには有効撮影距離がありますから、高倍率ズームだけに頼らず、原則的には、フラッシュの光が届く程度の距離まで被写体に撮影者自身が近付いた上で、ズーム機能を使って背景をバランスよく取り入れて構図を決めたほうが、より満足できる撮影結果となるでしょう。現実的な問題として、ズーム機能の望遠側で、デジカメの内蔵フラッシュを使う状況は、その性能から考えてもまれです。

    35ミリ判の実物を確認

    35ミリ判仕様のレンズ付きフィルムで撮影した写真を現像すると、実物のフィルムを直接見ることができます。そのフィルムで実効画面部分の上下に各1列ずつ、小さな穴が並んでいますが、その部分まで含めた全体の幅を測ると35ミリとなり、これがフィルムに付いた名称の由来。実際に写る部分の実効寸法は、縦24ミリ、横36ミリで、これが「35ミリ判フルサイズ」という仕様。フィルムの種類名と、実効画面の仕様は、正確に言えばそれぞれ違うということです。一部の高級デジタル一眼レフの画像センサーに見られる「35ミリ判フルサイズ」も、実効寸法の24×36ミリを指したもので、その意味では、実際には「縦の長さが35ミリ」ではありません。ここでフィルムを見て確認できる35ミリ判フルサイズの実効画面が、デジカメの多くでいわれる「35ミリ判換算焦点距離」の基準。35ミリ判フルサイズ仕様以外の一般的なデジカメにおいて、画像センサーのサイズはフィルムの実効画面よりも、はるかに小さいので(画像センサーの寸法はそれぞれの機種の仕様一覧に書かれています)、フィルムを基準とした場合には、デジカメの画像は面積的にトリミングされた状態で、最初から撮影されていることがわかると思います。そして、部分的にトリミングされた画像を、フィルム用と同じ規格の印画紙に引き伸ばせば拡大率が増すので、デジカメで撮った写真では必然的に望遠効果が生じて、被写体はフィルムの場合より大きく再現されます。逆に見れば、フィルムで想定される画角と同じ範囲をデジカメで撮影したい場合には、トリミングの分を相殺できるくらい、さらにワイドなレンズが必要。よって、画像センサーが小さなコンパクトデジカメでは、換算値として広角35mmや28mmに相当する画角を得るために、レンズの光学性能としては、焦点距離5mm前後という、極端な数字が出てくることもあるわけです。

    デジカメではわかりにくい撮影の基本

    フィルムカメラと違って、デジカメでは裏ブタを開けて中を見ることができません。また、コンパクト機では画像センサーを見ることもできません。デジカメの中身は、取扱い説明書を見て概念的に想像するしかなく、そのため、どのような状態で動作しているのか、いまひとつユーザー側では把握しにくいのです。

    しかし、現行機種のデジカメは、フィルムを電子的にシミュレートしたものなので、フィルムカメラでの撮影も一度経験してみると、その仕組みや光学的な特徴を感じ取ることができます。

    レンズ付きフィルム1個なら購入・現像コストは割安ですから、デジカメしか使ったことがないという方も、お出かけの機会などに、ぜひ一度、フィルムでの撮影にもトライしてみてください。

     
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