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2008.08.01

【カメラの限界を超える】
マニュアル露出モードを駆使した撮影の技法

現行機種のデジタルカメラでは、測光と自動露出の精度が、一昔前に比べて飛躍的に進化しているので、ごく普通の撮影なら、わざわざマニュアル露出モードを選ばなくても、実用上では特に問題はなくなっています。しかし、それも決して完璧というわけではありません。「撮り方を失敗しないかどうか?」という、単純な結果の良し悪しを超えて、「写真表現として魅力的かどうか?」という価値観まで考えると、マニュアル露出を使いたい場面も、意外と多いものです。また、カメラの機能として、マニュアル露出を使ったほうが、撮影作業の効率が良い場合もあります。そんなわけで、今回はマニュアル露出モードの活用法について、ざっと見ていきたいと思います。

マニュアルで撮る理由のいろいろ

マニュアル露出モードは、カメラの撮影モードの一つ。絞りとシャッター速度の両方を、任意の数値になるように、手動で合わせたいときに使用します。略称は「M」。現行機種の一眼レフであれば、必ず搭載されています。このモードを使う理由としては、次に挙げるような、大きく3つのパターンと、個々の具体的な撮影目的があります。

1:マニュアル露出モードだけで使える機能で撮影する

現行機種の一眼レフカメラは、普通に肉眼で見えているものを1コマずつ撮るのであれば、基本的には自動露出に任せておいて大丈夫です。しかし、特殊な被写体を撮る場合では、例外的に、マニュアル露出モードしか使えないことがあります。また、露出決定を、カメラの内蔵露出計に頼らない場合も、マニュアル露出モードを使用します。

長時間露光

天体写真(星の写真)や、夜景、花火などの撮影では、数十秒~数時間といった長時間露光が必要となります。シャッター速度は、普段なら規定の数列から選びますが、長時間露光では、シャッターを任意の時間だけ開いておくよう、機械だけに頼らずに、自分でタイミングをはかって撮影します。そこで使用するのが、バルブ(B)と呼ばれる特殊機能。ほとんどの機種では、シャッター速度設定で、数字の最低速度よりもさらに遅いシャッターを選ぶと、バルブを使用することができます。

一般の方がマニュアル露出モードを使う機会というと、夜景と花火くらいかとも思われますが、こうした撮影では、まず撮影モードを「M」に切り替えて、シャッター速度の電子ダイヤルを遅いほうへ回していき、秒表示が整数になってからもさらに回して、「B」「BULB」などの表示を選びます。

バルブ撮影では、シャッターボタンを押し続けている間だけ、シャッター幕を開放します。つまり、シャッターボタンを押し込むと(押し込んだ状態を維持)露光をスタートして、シャッターボタンから指を離すと露光を終了するので、シャッターボタンから指を離さなければ、その時間だけ超スローシャッターが切れることになるのです。ただし、手持ちでバルブ撮影すると、大きくカメラブレしてしまうので、実際には、三脚とリモートコードを併用します。

メータードマニュアルの使用

自分で設定したシャッター速度や絞り値と、カメラの測光値との差を、ファインダー内の表示を見て確認する機能を、メータードマニュアルと言います。これは、カメラの自動露出に任せた場合と、マニュアル露出で数値をセットした場合の、写り方の違いを事前に推定する機能でもあります。言葉で説明すると難しそうですが、実際にファインダーを見ながら使ってみると、露出決定が非常にわかりやすくなるので、マニュアル露出を使うなら、必ず習得することをおすすめします。

単体露出計などの使用

カメラの内蔵露出計を使わない方法で露出を合わせて撮影するとき、カメラではマニュアル露出モードを選んでおいて、単体露出計や別のカメラなどを使って測った露出値を手動でセットします。このほか、月や太陽など、明るさが一定の被写体を撮影する場合にも、専門書などに載っている露出データを参照して、撮影状況に応じた絞りとシャッター速度を、マニュアル露出モードで設定します。

2:マニュアル露出モードを使ってより効率的に撮影する

自動露出では、露出補正機能やAEロック機能を併用する場合があります。この方法は、1つの被写体に対して1コマだけ撮影する条件なら確かに便利ですが、定点観測など、1つの被写体に対して複数のコマ数を断続的に撮りたい場合では、撮るごとに露出がばらついて都合が悪いことがあります。そんなときに、マニュアル露出モードを使えば、撮るコマすべてを一定の露出に揃えて、明るさが安定した写真を撮ることも可能です。露出値は、あらかじめメータードマニュアル機能などを使って、適正にセットしておいてください。ちなみに、露出補正機能とAEロック機能は自動露出モード限定のオプション機能なので、マニュアル露出モードでは使えません。

露出補正の代用

例えば、プラス1段の露出補正と、プラス1段をメータードマニュアルの指標が指している状態では、測光が同じ条件なら、同じ結果として撮影できます。つまり、いずれかの自動露出モードで露出補正を使っても、マニュアル露出モードでメータードマニュアルを使っても、結局は同じことなので、どちらを選ぶかはユーザーの皆さんの自由です。ただ、撮影の目的や状況によっては、マニュアル露出モードを選んだほうが、カメラの操作をシンプルにできることがあります。

自動露出モードの露出補正では、被写体にレンズを向けて測光するよりも前に、あくまでも見込みだけで補正量を設定するので、露出のコントロールは、内蔵露出計の常時変動する測光値に対して、必ず相対的に行うことになります。そして撮影時点で、被写体の測光値に対して、事前の設定通りにカメラは一律の露出補正を適用します。このため、1コマ限定で撮影して、すぐに露出補正を解除するのなら良いですが、2コマ以上を続けて撮影する場合は、同じ被写体でも、微妙に構図やレンズのズーム、ピント位置などを変えたときに、基準となる測光値も、それに対応する補正済み露出値も変化してしまい、露出がばらつくことがあります。また、露出補正機能は、撮影完了後に自分で解除するまで設定状態が維持されるので、もし解除を忘れてしまえば、自分で気が付くまで、無用な露出補正を続けるミスのリスクがあります。それから、露出補正量を手動で変えて複数コマを撮影したい場合は、1コマ撮るごとに露出補正ボタンを押しながら、電子ダイヤルを回して補正量を再設定する必要があります。

一方で、マニュアル露出モードを選択して、メータードマニュアルを使用する場合は、ファインダー内に測光値が表示されてから、メーターを見て測光値(基準)からの補正量(実際に撮影する露出値との差)を判断します。このため、マニュアル露出では「補正する」という概念がなく、露出補正量を見込みだけで考える煩わしさもありません。また、撮影終了後の補正解除忘れもあり得ません。構図が変わっても、マニュアル露出なので一度決めた設定はそのまま固定。自動露出と違って、撮るコマごとに露出がばらつくことはないのです。マニュアル露出モードで露出設定に注意するのは、常に撮影する直前だけで良く、撮影が終わったあとに初期設定に戻すという操作は、マニュアル露出の場合は特にありません。さらに都合が良いのは、メーターを見て補正量を変えながら複数コマを撮影するときの操作(段階露光)。自動露出の場合は、いちいち露出補正ボタンを押しながら電子ダイヤルを回しますが、マニュアル露出なら電子ダイヤル1つを単体で回すだけ。これなら、ファインダーから目を離さなくても、露出補正と同じ結果が得られます。

AEロックの代用

自動露出では、ある構図で、ちょうど良いと思う測光値が表示されたときに、その測光値を、実際にシャッターを切るまで固定できる機能が付いています。これを利用すると、シャッターを切る前に構図を微調整しても、露出値がつられて変わることがありません。このような機能を、「AEロック」といいます。自動露出・分割系測光・シングルAF(ワンショットAF)の3条件が揃う場合は、ピントが合った時点で自動的にAEロックがかかるほか、カメラに付いているAEロックボタンを押し込んだ場合にも、AEロックの効果が得られます。

ただし、これはあくまでも一時的に使う機能なので、シャッターボタンから指を離したり、AEロックボタンを解放すると、維持していた測光値は解除されてしまいます。そこで、複数コマを断続的に撮影したい場合は、自動露出を使わずに、マニュアル露出モードに切り替えて、ちょうど良いと思う露出値にあらかじめ設定。これなら、たとえ電源を切っても同じ露出値が維持されているので、自動露出で1コマ撮るたびにAEロックをかけるような手間がありません。1つの被写体をじっくり狙って撮るなら、AEロックよりはマニュアル露出のほうが、むしろ操作はシンプルでわかりやすくなるわけです。

3:マニュアル露出を特殊な撮影に応用する

現行機種では、マニュアル露出は、あくまでも数ある撮影モードの中の一つで、ほかのモードで代用できる場合も多々あります。つまり、たとえマニュアル露出で撮れなくても、少し設定操作に手間取るだけのことで、致命的に困るということはありません。しかし、歴代のカメラ機材の中には、マニュアル露出でしか撮れないものも存在します。したがって、カメラを選ばずに、どんな機種でも自在に使いこなすには、まずはマニュアル露出のテクニックを完全に習得することが条件。これができれば、次のようなことも実現可能です。

クラシックカメラでの撮影

中古製品には、年代もののクラシックカメラがたくさんあります。(もちろん、それらはすべてフィルム用のカメラです。)こうした古い機材を使って撮影する場合、もともと自動露出機能がなかったり、あっても故障していて露出制御の精度が低いことがあるものです。こうしたカメラを使って撮影するには、撮り手に完璧なマニュアル露出の知識が必要となります。ちなみに、ピント合わせもマニュアルです。取扱説明書は、中古カメラでは付いていない例のほうが多いので、中古初心者の方は、フルマニュアルで撮れるテクニックを覚えてから、クラシックカメラに挑戦してみてください。

顕微鏡・望遠鏡などを使った撮影

自然観察や科学実験などの記録写真では、普通のカメラ用レンズではなく、顕微鏡や望遠鏡にカメラを接続して撮影する場合があります。こうした用途では、自動露出は対応しないことが多いので、マニュアル露出の知識が不可欠。実際の撮影では、各カメラメーカーのレンズマウントに対応する接続アダプターを介して、顕微鏡や望遠鏡にカメラボディを接続することとなります。

レンズの裏ワザ

カメラメーカーが異なる場合、レンズマウントに互換性はないのが普通ですが、裏ワザとして、アダプターを介することで、他社用レンズを装着することだけはできる場合があります。ただし、その場合でも、AFとAEは使えないので、マニュアルフォーカスとマニュアル露出で撮影することが条件。マニュアル露出のテクニックがあれば、こんなことも実はできるのです。また、接写のテクニックとして、レンズを逆向きに付ける(アダプターを介して前面フィルター側をマウントに装着する)という方法もありますが、この場合もカメラ側からの自動制御が効かないので、マニュアル露出で撮ることになります。

マニュアル露出モードでの露出決定の考え方

いずれの撮影モードであれ、まずは自分が撮りたい写真の表現意図を考えて、そこからの逆算で、最適と思う絞り値、またはシャッター速度のどちらか一方を先に決定。それに露光量が合うように、対応するシャッター速度、または絞り値を決めていく手順で、自ずと露出が確定します。よって、マニュアル露出モードのときも、発想の方法としては、絞り優先AE、シャッター速度優先AEの使い方と、何ら変わりはないと考えればOKです。ただ一つ違うところは、自動露出ではないので、決めた数値と対になるシャッター速度や絞り値も、マニュアル露出の場合では、自分でダイヤルを回してセットするということ。これさえしっかりと覚えれば、マニュアル露出モードやマニュアル露出専用カメラは、どなたにも自由自在に使いこなせます。

 
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