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2009.07.31

【雨雲にやられた日食観測を挽回!】
簡単にできる夜空の天体写真の撮り方

地域によっては、あいにくの空模様だった7月22日の皆既・部分日食。「自由研究のネタに」と、あてこんでいた学生さんにとっては、とんだ期待はずれになってしまいましたね。しかし、夏休みは、まだまだ長い! ということで、日食ではないネタで、自由研究のテーマになる天文関係の撮影テクニックを、ご紹介しましょう。興味のある方は、旅行先や帰省先などでも、撮影してみてください。

天体写真の基本

天体観測は、星が出ている夜に行うほうが普通です。だから、昼間に太陽を見る日食は、かなり特別。今回の日食観測を機会に、はじめて天体観測に興味を持ったという人は、実は、初心者のときに、いちばん難しい観測対象を選んだことになります。それでも観測を試みた人は、それだけ才能があることになるので、いわゆる普通の天体観測にも、この夏休みの機会を利用して、チャレンジしてみましょう。

天体観測に必携の道具

天体写真は、やみくもに夜空にカメラを向けて撮っても、あまり意味がありません。適当に撮っても、何かの星が写ることは写るのですが、あとで写真を見たときに、何を撮ったのか、わからなくなるからです。だから、撮影以前に、自分の目で見て、星を観察するための道具が必要になります。「星座早見盤」と「方位磁針」、それから時計は必需品。また、天体観測に向く場所は暗いのが前提なので、懐中電灯があると便利です。なお、惑星や彗星の情報は、星座早見盤を見てもわからないので、天文分野の雑誌などを用意しておくと、観測したい星を探すための、最新情報が入手できます。ちなみに、夜空を見てUFOと勘違いするものは、だいたい金星や火星などの、惑星であることが多いようです。

天体を撮影するときに必要な道具

ここでは、望遠鏡を使わない、最も簡単な撮影方法について取り上げます。次に挙げる道具を、撮影現場に持ち込みましょう。このほかに、前述した天体観測の必需品も使います。

  • 大型の頑丈な三脚
  • シャッター速度に「バルブ」(B)があるカメラ
  • なるべく開放F値が明るいレンズ(できれば単焦点レンズ)
  • リモートコード(ケーブルレリーズ)
  • 高感度フィルム(フィルムカメラの場合)

天体撮影では、星の光を長時間露光で撮影します。昼間に普通の景色を撮る場合、シャッター速度は、何百分の1秒という数字になり、極めて短い瞬間だけシャッター幕を開けて露光しますが、星の光は弱いので、はっきりと写すには、少なくとも、数秒~数十秒程度にわたって、シャッターを開けておく必要があるわけです。ただし、そんな秒数のシャッター速度は、カメラのモード設定にはありませんから、「バルブ」(B)という機能を利用して、必要とする露光秒数になるように、自分で考えてシャッターを開け閉めします。当然、こんな長い間、手持ちで撮影したら必ずブレますから、頑丈な三脚も用意してください。

バルブ(シャッター速度の表示が「B」)が使えるカメラは、一眼レフの全機種と、一部の高級コンパクトカメラ。使用するカメラの種類は、デジタルでもフィルムでも構いません。ただし、暗い場所で液晶モニターを表示させると明るすぎて、星を見たいときに目が暗闇に慣れなくなるので、光学ファインダーが使えるカメラのほうが、使い心地は良いはずです。

カメラを操作するときは、必ずマニュアル露出、マニュアルフォーカス(ピントは無限大に手動で設定)となり、自動露出とAFは使えません。マニュアル露出、マニュアルフォーカスという言葉の意味がわからない場合は、まず、カメラの取扱説明書を熟読してください。天体写真の撮影では、カメラの性能があまり結果に関係しないので、多少、古い機種でも役に立ちます。ちなみに、フィルムカメラで撮影する場合は、フルマニュアルのMF専用機を使えば、撮影時に電力をまったく必要としません。だから、天体写真の撮影に限れば、いまでも機械式フィルムカメラが現役で活躍しています。

レンズは、なるべく開放F値が明るいものがおすすめ。具体的に言うと、開放F4よりは、数字が小さいほうが実践に向いています。できれば、ズームではなく、単焦点レンズが良いでしょう。なぜかというと、ズームレンズは概して開放F値が暗い上に、上空に向けて使うと、自重でレンズ先端が下がって、露光中に画角がズレることがあるからです。どうしてもズームレンズで撮る場合は、レンズ鏡筒の全長がいちばん短くなるほうの焦点距離(端点)にセットして使えば、それより下がる心配はないと思います。初心者でも使いやすいレンズは、単焦点レンズの標準50mm。これは、ズームレンズがまだ技術的に普及していなかった1970年代ごろに、一眼レフを買うと必ずセットになっていたレンズです。なお、望遠レンズの場合は、画角が狭くなって星を見つけるのにコツが必要となるので、天体観測とカメラ操作の両方に慣れるまでは、やや扱いが難しいかもしれません。

さて、シャッターがバルブの場合は、シャッターボタンを押し込むとシャッター幕が開いて、指を離すと閉じる仕組みになっています。つまり、長時間露光の場合では、原理的に言うと、露光する秒数を数えながら、ボタンを「押しっぱなし」にする必要があります。とはいえ、実際に撮影するときは、カメラ本体のシャッターボタンを直に指で押すのではなく、別売りのリモートコード(各メーカー専用)、またはケーブルレリーズ(マニュアル機で使える汎用製品)を使用。これをカメラに装着して、シャッター操作を間接的に行うことで、本体のボタンを直に操作した場合に生じやすい小さなブレも、完全に防ぐことができるわけです。また、リモートコード等には、自分の指の代わりに、シャッターを切った状態(シャッター幕開放)で操作を固定できる機能もあるので、バルブ露光中に、ずっと指でボタンを押し続ける必要はありません。

フィルムカメラで撮影する場合は、ISO感度が高いフィルムを選んで、事前に用意してください。ISO1600~3200程度のフィルムが最適。フィルムは、ネガでもポジでも構いませんが、ポジ(スライド)を選べば、印画紙にプリントしなくても、写り具合をルーペ(虫メガネ)で確認できるので、光が弱い星も発見しやすくなります。

実際に星を撮影する方法

ここで紹介する方法は、あくまで星座を、見た目に近いように撮るくらいの、簡単な天体撮影のやり方です。これくらいなら、普段から使っているカメラ機材だけでも、十分に対応可能。まずは、星座早見盤を見て、撮りたい星(星座)のある位置を確認し、その方向に合うように、カメラの光学ファインダーを覗いて、向きを調整してください。以下に、具体的な撮り方を、目的別に解説します。ここに作例写真は、あえて出しませんので、カメラの露光時間をどのようにすれば、どのような天体写真が撮影できるのか? ということを、自由研究のテーマとして、研究してみましょう。フィルムで撮る場合は、フィルムカウンターを見て、コマ番号ごとの露出データを、手書きでメモしておいてください。

星を「点」として写したい場合

普通の三脚を使っている場合、星々を静止した「点」の状態で写すなら、露光時間は短めにします。標準50mmレンズの場合、だいたい10~30秒程度。それより長くなると、星が少し横に伸びたように写ります。これは、地球が自転しているからです。ちなみに、焦点距離の長い望遠レンズでは、星の動きが目立つので、標準レンズの場合より、さらに露光時間を短くする必要があります(普通の三脚を使用する場合)。バルブ露光を実際に行うときは、シャッターを開けた後、自分で数を数えるか、機械式時計(アナログ時計)を耳にあてて音で秒数を計り、これで良いと判断した瞬間にシャッターを閉じて、1コマの撮影を完了します。

星を「線」として写したい場合

天体の動き、つまり地球の自転を使って、星々の光を、軌跡の「線」として写す方法もあります。その場合は、10分、20分から、1時間程度にわたって、長時間露光を続けることになります。広角レンズを使って、カメラを北極星に向ければ、1点を中心に、無数の星々が大きな円弧を描いている幻想的な写真を撮ることも可能。うまく撮影できれば、とても迫力のある写真になりそうです。これくらいの長時間にわたって露光していると、途中で流れ星が通ることがありますが、それも軌跡として写ります。

絞り値と感度の設定

天体写真の撮影では、絞りは、なるべく開いたほうが、星の光をとらえやすくなります。しかし、レンズの性能は、真ん中が最も高くて、周辺に近付くほど低下する傾向があるので、均一な画質を得るには、絞りを1段か2段程度、絞ったほうが安定することもあります。

そんなわけで、天体撮影では、絞り値をF2~F5.6くらいの範囲で、撮影する星の明るさや、露光時間の長さも考慮して、調節することが多くなります。ベストの設定は、自分なりに工夫して、探してみてください。ズームレンズの場合は、性能上の開放F値が暗くて選択の余地がないので、絞り開放で使えばOKです。

ところで、天体撮影でのISO感度は、フィルムでもデジタルでも、だいたいISO1600以上を選びますが、あまり高感度になると、画面上にノイズが出ることがあります。最適な感度設定は、実際に撮影した結果を見て、判断してください。デジタル一眼レフなら、ISO感度は、1コマ単位で自在に変更できます。

なお、天体写真の撮影では、カメラ・レンズに手ブレ補正機能がある場合、あらかじめ解除しておいてください。解除を忘れると、逆効果になることがあります。

天体観測・撮影する場所の選び方

天体観測では、大きな建物や山のような、視界を邪魔するものがないところを選ぶのが基本。地平線や水平線が見渡せる場所があれば最適です。

とはいうものの、星は、周囲が暗くないと、弱い光がかき消されてよく見えないので、現在では、天体観測をしやすい場所は限られます。都会の場合、夜間でも街灯やネオンサインの光が非常に明るいので、光の弱い星は、まったく見えません。そうなると、星座1つとっても、本来の形に星々が全部揃わないことがあります。いま、東京の都心で「天の川」を見るのは、現実的に言って無理でしょう。

「光害」という言葉を、聞いたことはありますか? 星空も地球環境の一つと考えるなら、いまの日本における、その環境は、かなり破壊が進んでしまったとも言えるでしょう。夜間照明は、安全な生活のために必要なものでもあるので、バランスが難しいところです。自由研究として、天体観測の成果をまとめるなら、そういった視点から星を見ることも、一つの策になります。

そこで、もし、本来あるべき夜空の姿を見たいと思うなら、旅行や帰省などの機会に、地方にある高原など、人工的な照明の少ない場所に行ってみてください。天体写真を美しく写すには、背景になる夜空が、完全に黒く落ちている必要があります。都会の夜空は、街灯の影響で赤っぽく染まっていますが、この状態で長時間露光すると、写真の画面に色が被ってしまいがちです。だから、1時間以上の長時間露光を試みるなら、観測場所の選択は大切。実際に、地方の高原などに行って夜空を見ると、あまりにも星の数が多いことに、改めて驚くと思います。

ところで、天体観測は、月の満ち欠けにも影響を受けます。満月の日は夜空が明るいので、あまり星の数が多く見えません。狙い目は、新月の前後。月齢が載っているカレンダーを確認して、観測スケジュールを立ててください。

天体写真の現像とプリント

天体写真は、お店で現像・プリントに出すとき(注文時)、「中味は天体写真です」と一言、店頭スタッフに申し出てください。天体写真では、特にネガフィルムの場合、何も写っていないように見えることがあるので、失敗(未露光)の写真と、区別がつきにくいからです。受注ミスを防ぐため、お客様のご協力をお願いいたします。

 
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