Vol.42 2002 AUTUMN
 
(上)現時点でもっともきちんとしているデジカメはこのオリンパスE-20しかない。レンズ交換式タイプのデジカメがゴミだらけになってしまうということが起こりえるのだ。高価だからという理由で信用してはイケナイのだ。もっとも写真がゴミだらけになってもイイという人なら買ってもイイが、サンダーはオススメしないのだ。
■カメラ:オリンパスE-20 2560×1920ピクセル 圧縮:1対1 レンズ:31mm 絞り:f3.6 シャッタースピード:1/60秒
サンダー ひらやま/1956年5月14日、千葉県市川市八幡神社の大銀杏の木の下で生まれる。日本大学文理学部物理学科自主卒業後、日本写真芸術専門学院発展的除籍。コマーシャルカメラマン、ファッションカメラマンなどの助手を経験した後にテレビ屋もかじる。つまり助手経験めちゃくちゃ豊富。そしていつのまにかサンダー平山となる。著書とっても多数。

デジタルの時代がやってくる
 写真界の状況は急激に変わりつつある。そう、デジタルカメラが主流となりつつあるのだ。このことはカメラ屋に行けばよくわかること。銀塩の一眼レフだけを置いてある店はほとんどない。コンパクトカメラだってデジカメが主流で、フィルムを使うタイプは減少しつつある。別に銀塩写真がデジタルに比べて劣っているとか、デジタルのほうがすばらしいということはなく、むしろデジタルはまだまだ銀塩に比べて劣っている部分があるが、世の中の流れは完全にデジタルの時代。まあいろいろと欠点もあるが、それは徐々に改良されていくはず。本格的に写真をやりたいなら、デジタルもきちんと勉強しなくてはならないのだ。
 ここで重要なことは、デジタルは基本的にパソコンを使って楽しむことだから
「オレ様はもう30年も写真をやっているのだ!」
 などと自慢しても、そんなモノはほとんど役に立たない。まずパソコンの勉強をしないと、デジカメを楽しむことは難しいのだ。とはいっても、パソコンをしないとまるっきりダメということはなく、例えばカメラのキタムラに写真を撮ったデジカメの記録メディアを持っていけば、プリントにしてもらうことはできる。しかし、趣味で写真をやっているのだと主張したいなら、パソコンぐらい使えないと自慢できるワケはないのだ。
 いまどき、パソコンを全く使ったことがないという人のほうが珍しい時代になりつつあるから、パソコンが使えないからデジカメができないという人はかなり少ないはずだ。今の時代小学生からパソコンを習う時代であるから、これからの子供たちは、最初に使うカメラがデジカメ。フィルムを知らない子供たちが増えていくのだ。
 そこでまず必要なパソコンソフト。アドビというソフトメーカーが発売しているフォトショップエレメントというソフトが必要である。このソフトはデジカメで撮影した写真の明るさを調整したり、いろいろなフィルター効果をかけたりというカラープリントをおこなうためのソフトである。難しいコトバを使うと画像処理などともいうが、ようはカラープリントである。銀塩写真では、カラープリントを行うためにはいろいろなフィルターテクニックが必要だったり現像液のコントロールなど難しい要素がいっぱいあったが、デジカメの場合はパソコンのモニターを見ながらおこなえるのでとっても簡単である。
(上)それほど最高画質にしなくても、プリントには影響しない。しかし、印刷データとしてデジカメのデーターを使うときは違いが出てくるのだ。つまり画質設定にこだわる必要があるのはプロカメラマンだけでアマチュアは撮影枚数のことを考えて画質を決めればいいのだ。
■カメラ:オリンパスE-20 2560×1920ピクセル 圧縮:1対4 
レンズ:31mm 絞り:f2.4 シャッタースピード:1/80秒
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