フォトコンテスト：フォトコン写真ギャラリー 2002年入賞作品｜写真現像・フォトブック・カメラ販売-キタムラグループ-

「よみうり風景写真コンテスト2002」に、たくさんのご応募ありがとうございました。
全国から寄せられた応募作品総数16,060点の中から、見事に入選された方々の作品を、ここに発表させていただきます。

【総評】今年もバラエティーに富んだ作品の応募が多数あった。概してコンテストは前年入賞者の作品の影響を強く受けて、それらと似た構図や多少変化させたような作品の応募が多いのだが、今回のこのコンテストにおいては、そうした作品は非常に少なかった。応募者が独自の視点や工夫を凝らした写真を撮影しているのは、素晴らしい限りである。風景写真というと単純な風景を撮影したものが多くなるが、風景に人物を取り入れた作品が多く応募されているのも今回の特徴だ。「心の風景を撮ろう」という主催者の趣旨を応募者の方がよく理解されていることの表れであろう。また、コンテストに応募するからといって目新しさばかりに目を向けるのではなく、自分が良く知った場所なら季節や時間・天候の変化などを見つめることができ、より密度の濃い作品を作ることができる。自分の身近にたくさんテーマが転がっているということを忘れずに、これからもどんどんチャレンジしてほしいと思う。（田沼武能氏談）

審査員：田沼武能氏

たぬまたけよし／1929年、東京・浅草生まれ。1949年、東京写真工業専門学校卒業。サンニュース・フォトス入社。同時に木村伊兵衛氏に師事。1951年、『芸術新潮』嘱託となる。1965年、アメリカのタイム・ライフ社と契約。1972年、フリーランスとなる。1979年、モービル児童文化賞、1985年、菊池寛賞を受賞。1990年、紫綬褒章を受章。主な写真集に『武蔵野』(1974朝日新聞社)、『すばらしい子供たち』(1975朝日新聞社)、『文士』(1979新潮社)、『アンデス讃歌』(1984岩波書店)、『ぼくたち地球っこ』(1985朝日新聞社)、『カタルニア・ロマネスク』(1987岩波書店)、『わが心の残像』(1991文藝春秋)、『東京の戦後』(1993 筑摩書房)、『地球星の子どもたち』(1994朝日新聞社)、『ロマネスク古寺巡礼』(1995岩波書店)、『トットちゃんが出会った子どもたち』(1996 岩崎書店)、『下町今昔物語』(1996新潮社)、『コンニチハ世界の子供たち』(1997岩波書店)、『人間万歳』(2000クレオ)、『輝く瞳世界の子ども』(2002岩波書店)、『トットちゃんとアフガニスタンの子どもたち』(2002岩崎書店)、などがある。(社)日本写真家協会会長。

審査員：竹内敏信氏

たけうちとしのぶ／1943年愛知県生まれ。名城大学理工学部卒。愛知県庁勤務の後、フリーとなる。主として35ミリ一眼レフカメラを駆使し、鋭利な感覚と的確なテクニックで自然の映像化に挑戦し続ける。風景写真の第一人者として最も人気が高く、多くの写真コンテストの審査員を務める。写真展、講演会など多数。アマチュアの指導にも力を入れている。主な写真集に『花祭』（誠文堂新光社）、『天地聲聞』（出版芸術社）、『天地風韻』（日本芸術出版社）、『水の変幻』（文一総合出版）、『芭蕉百吟』『燦（きらめき）』（春陽堂書店）、『雪月花』（トーキョーセブン）、『櫻』『山櫻『櫻暦』（出版芸術社）、『欧羅巴』（小学館）、CD-ROMに『雪月花』（トーキョーセブン）、『風景遺産』（シンフォレスト）などがある。（社）日本写真家協会理事、東京工芸大学日本写真芸術専門学校現代写真研究所講師。

■■グランプリ■■