冬の時期のフォトコンテストでしたので、室内で撮影した作品が多くなるかと思っていましたが、雪が多く降ったこともあり、屋外でののびのびした子どもたちの表情をとらえた作品が多く集まりました。普通なら露出設定が難しい雪というモチーフが、逆に雪に反射した光が子どもの表情を生き生きと写しました。落選の主な原因である、ブレやピンボケ写真も、雪の効果で少なく、応募総数は少し減りましたが、全体的には内容の濃いフォトコンでした。 |
審査員 沼田早苗氏
ぬまたさなえ/1968年大竹省二氏に師事。1978年フリーの写真家となり商業写真、取材写真を手がけ、ライフワークとして著名な男性のポートレイトを撮影。写真展には「私の写交録」「みんな・みんな・蒼き狼」「もう一人の日本人」などがある。 |
|
|
|
カメラ:キヤノン EOS Kiss Digital
グランプリ寸評:家の前の道を除雪したときにできた小さな雪の山だと思いますが、そこで滑って遊んでいる女の子の逆立った髪の毛と、喜んでいる表情を、シンプルにとても素直に撮っています。脚が画面から飛び出してしまっていますが、それがかえって画面から飛び出して行くかのようなスピード感を感じさせ、なかなか撮れそうで撮れない写真だと思います。 |
|