秋の行事の芋ほりや運動会を写した作品が多く集まりました。また、コスモスと一緒のところを撮ったものもかなりありました。しかし、カメラがコンパクトになってきているからなのでしょうか、手ブレしているものが多かったのが残念です。こどもは動きが激しいので、どうしてもあわてて撮ってしまうのではないでしょうか。また、子どもを上からの俯瞰で撮影しているものが目立ちました。いけないわけではありませんが、少し不自然な印象を受けましたので、自然な表情でイキイキしているものや、背景をうまく処理している作品を上位に選びました。 |
審査員 沼田早苗氏
ぬまたさなえ/1968年大竹省二氏に師事。1978年フリーの写真家となり商業写真、取材写真を手がけ、ライフワークとして著名な男性のポートレイトを撮影。写真展には「私の写交録」「みんな・みんな・蒼き狼」「もう一人の日本人」などがある。 |
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グランプリ寸評
長いレンズを使って背景をボカし、子どもの表情が立体的に浮き出るように撮影されています。背景の処理がとても上手で、光も半逆光なので髪や肌が柔らかく表現されています。右奥に樹を入れることによって奥行きも出ています。そして、小さな手でつかんだ落葉も半逆光できれいに輝いて軽やかな感じになっています。秋の雰囲気が画面いっぱいに感じられる作品です。 |
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