インクジェットプリントは、単調な色のものを派手にしたい時にはとてもいい方法ですが、いじりすぎると変な色になってしまいます。派手な色にすると、その瞬間はいい色に思いがちですが、やはり写真は長い時間をかけて見極めることが必要です。普段から自分の写真をしっかりと見ていないと、派手すぎる色に気がつかないものです。それに比べると銀塩プリントは、写真本来の色を再現することができますので、その違いをよく理解して使い分けていただきたいと思います。 |
審査員 サンダー平山氏
サンダーひらやま/1956年千葉県出身。日本大学文理学部物理学科自主卒業後、日本写真芸術専門学院発展的除籍。CMカメラマン、ファッションカメラマンなどの助手を経験した後にテレビ屋もかじる。つまり助手経験めちゃくちゃ豊富。そしていつのまにかサンダー平山となる。著書とっても多数。 |
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グランプリ寸評
トラ猫が覗き込むような視線が面白くて選びました。オブジェ自体にも面白味はありますが、この雑然とした風景の中にあるからこそ引き立っています。写真はどのような被写体と出会えるかも重要な要素です。このような風景というのは、ちょっと角度を変えるだけで、面白く見える時とそうではない時があります。撮る人が面白いと思い、それが見る人に伝わることが大切だと思います。 |
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