腕自慢部門 総評: 2010年も全国各地から2部門合わせて10,880枚(応募者数2,393人)の作品で写真審査室は埋め尽くされ、審査員3人により全作品に目を通し厳正な審査を行いました。今年は、写真プリントの上手な人との差がはっきりと目立ちました。予選を通過した作品はどれもプリントが美しい。グランプリは流鏑馬の一瞬を捉えた藤田氏。フレームの中には一部の隙もなく緊張感に満ちていました。この撮影場所からの構図を十分に知った上でしょう。特選の写真もみなそれぞれが郷土の色に満ちていて素晴らしい。
腕だめし部門 総評: 「腕自慢部門」はオーソドックスな祭りの作品(構成力、シャッターチャンス、作品の仕上がりなど)が評価基準となりますが、「腕だめし部門」は、独自の目線での作品が評価され、それぞれの評価内容は違います。グランプリは、現代風の若い女性と祭りの風景のコントラストを作品とした近藤氏。76歳でありながらその若い感性と構成力に審査員一同敬服しました。特選の榎本氏も個性的な作品で一瞬をうまくユーモラスに捉えていました。入賞したどの作品もそれぞれ心が温まりました。 |