「日本の祭り」写真コンテスト2017に、たくさんのご応募ありがとうございました。
全国から寄せられた応募作品総数7,910点の中から、見事に入賞された方々の作品を、ここに発表させていただきます。
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総評
審 査 員
芳賀日向 氏
はがひなた/祭り写真家。朝日新聞社「週刊日本の祭り」全30巻「祭りを撮る」を連載。2012年PHP研究所「日本の祭り大図鑑」監修など。2012年6月「被災地の夏祭り」写真展。鹿児島市おはら祭審査委員長。日本写真家協会会員。
総評今年から部門構成が一新されたこともあってか、応募作全体がグレードアップしたように感じました。「伝統の日本の祭り写真コース」には募集コンセプトをよく理解して狙いを定めた高尚な力作が、また「祭りで家族写真コース」には微笑ましく温かみのある作品が、それぞれ数多く応募され、審査員としても嬉しい限りでした。A4や4切のプリントがぐんと増えたのも今年の特長です。どれほど内容が良くても小さなプリントではその良さが充分に伝わりません。上位を目指す方は大きなプリントを心がけてください。今年のグランプリ作品も伝統、迫力、品格をすべて備えた素晴らしい写真でした。応募者の皆さんの熱意と努力に敬意を表します。
審 査 員
板見浩史 氏
いたみこうじ/福岡県生まれ。法政大学法学部卒業。元「日本フォトコンテスト」(現-フォトコン)の編集長。公益社団法人日本写真協会(PSJ)顧問。NPO法人フォトカルチャー倶楽部理事。JPO(一般社団法人 日本フォトコンテスト協会)代表理事。
総評本年もたくさんの応募作品がよせられました。審査にあたり、いまさらながらですが、日本全国で催される祭りの多種多様さに驚くとともに、祭りが日本を代表する伝統文化であることを改めて認識しました。何百年にわたる恒例の祭りにも、その時代にふさわしい創意や工夫が見られます。そのような姿勢は、祭りを撮る写真家の側にも必要です。祭りはそれを行う者だけでなく、それを見守る熱い眼差しがあって発展します。グランプリの「猿田彦 降臨」(和島厚さん)、特選の「満艦飾」(小久保隆司さん)、同じく特選の「楽しい日」(増井典子さん)をはじめ、上位入賞の多くの作品から、祭りのいまを捉えようとする創意工夫あふれる眼差しを強く感じました。
審 査 員
平嶋彰彦 氏
ひらしまあきひこ/写真家、編集者。1946年生まれ。早大政経学部卒。毎日新聞社出版写真部長・ビジュアル編集室長など歴任。共著に『昭和二十年東京地図』、編著に『宮本常一 写真・日記集成』など。
※敬称は略させていただきました。
総評2017年の日本の祭りフォトコンテストは「伝統の日本の祭り写真コース」と「祭りで家族写真コース」の2部門となり、合計7,910点の応募を2日間に渡り審査しました。写真はプリントとなることで作品となります。記憶色にそった良い色のプリントを作ることは大切な作業です。店舗でプリントした場合も色味について相談してみると良いでしょう。グランプリは猿田彦(天狗)の一瞬の火渡りを捕らえた作品。露出が難しい中、神々しさが表れました。特選は、これぞ祭りの日、といった晴々とした作品。どの顔も楽しい祭りの日の表情を浮かべています。「家族」部門の特選は「へそ踊り」の準備場面。親子の楽しい会話が聞こえてきます。今年も良い作品をお待ちします。