写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1999.03.06
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
水戸の偕楽園、金沢の兼六園、岡山の後楽園といえば、日本三大庭園としてあまりにも有名ですが、現在、梅が満開を迎えようとしているのが水戸の偕楽園。江戸幕府の末期に活躍した人達を世に送り出し、歴史に関わりの深さという点では、三庭園のなかでも異色な存在といえるでしょう。2月末に偕楽園を訪れた時には梅の開花は2~3分といったところでしたが、現在は6~7分咲きで、3月14日過ぎには満開が予想されています。
水戸は東京と比較して、冬期の気温が2~3度低く遠くに感じられますが、JRのスーパーひたちですと、上野から1時間程度で、また高速バスでも2時間弱で行け、ともに便数が多く、都心からの交通アクセスは非常に便利です。さらに偕楽園へ行く場合は、3月6~22日までは特急も偕楽園臨時駅に停車しますから「ブラリと気軽に行ける」範囲でしょう。
梅まつりも佳境に入って、野点茶会も盛んに行われるようになり、絵になる光景に出合えます。梅の花をジックリ撮影しようとするには、土・日曜日に有名な野点や琴の会が催され、撮影にはちょっと不向きといえるかもしれません。しかし、逆にその人出がシャッターチャンスを与えてくれますので、人との触れ合いを大切にした撮影には適しているといえます。
ところで偕楽園の偕は「皆でともに」の意があり、この皆でともに楽しむ梅は100品種、約3000本があるといわれています。梅の花の色は白と紅梅と思っている方も多いことでしょう。確かに間違いはないのですが、ここに来ると、その色が品種によってそれぞれに微妙な違いを見せてくれます。写真ではこの違いを味わうことができにくいのですが、比較しながら楽しんでみてはいかがでしょう。
花そのものを大写しするのも楽しみですが、人、建物とのかかわり合い、梅の持つ味わいが出せたら素晴らしい写真になるのではないでしょうか。
偕楽園の梅にはそうしたテーマになるチャンスがかなりあります。春を迎えたけれども桜の時期にはない冬の名残りとの同居、どちらかといと大人の雰囲気を持つ梅、静かさを漂わせる梅の花、春を謳歌する直前の雰囲気などなどを思い浮かべながら撮影してはいかがでしょう。撮影ポイントとしては、梅の花自体がおとなしいことから、太陽の位置にもよりますが、人物が被写体になるときは明るい衣装でも映えます。景色の場合は花のバックに寒色系統があると、一段と引き立ちます。偕楽園では梅の花に建物をあしらってもよいてじょう。
3月13日(土)10時30分から 五軒香梅ひな流し
3月14日(日)10時から 江戸千家の野点茶会
3月21日(日)10時から 野点茶会(裏千家)
10時から 俳句研修会(参加料 500円)
3月28日(日)10時から 野外琴の会(生田流)
<交通アクセス>
JR常磐線偕楽園臨時駅
水戸駅からは偕楽園行きが10分おきにあり
<問合せ>
水戸観光協会(TEL 029-224-0441)
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