写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1999.04.10
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
桃の産地は全国各地にありますが、生産量が多いのは山梨県で、ぶどうと並んで名産になっています。周囲を高い山に囲まれた甲府は、盆地特有の冬が寒く、夏が暑い気候によって、桃、ぶどうだけでなく、果樹の栽培には適しているといわれています。ここ甲府盆地ではとくに一宮町、石和町、御坂町といった地域では桃の栽培が盛んに行われています。
中でも一宮町は桃の木が集中していることで、景観も素晴らしく、ちょっとした高台に登るとピンクの花の海が眺められます。見どころはあちらこちらにありますが、桃の里温泉の上にある公園やさらに林道を登った高台からの見晴らしが桃源郷を思わせる眺めです。
さらに、釈迦堂遺跡博物館の付近からは雪をかぶった山々を背景にしたピンクの海が見事です。ちなみに、この博物館は中央道下り線釈迦堂パーキングエリアから階段を上って行けますので、忙しくて桃畑まで行けない方はここでの観賞もお勧めです。
この一宮町では4月16日まで、桃の花まつりを実施していますが、15日にはおみゆき祭りがあって、みこしも出ますので、桃の花を背景にしたお祭りを撮影できるのも魅力のひとつでしょう。また16日まで国道20号線(勝沼バイパス)沿いでは、桃の花がライトアップされます。事故を起こさないように停車して眺めたいものです。さらに期間中の写真を一宮町が募集していますので、応募してみてはいかがでしょう。
一宮はその名の通り、浅間神社の門前町で県内では最も古い神社の一つです。今年はちょっと間に合いませんが、ここを参拝すると、受験に合格する確率が高いの噂もありますので、来年の受験者は祈願のついでに桃の花で気晴らしをしてはどうでしょう。受験者の方はくれぐれも桃の花の見物のついでではなく「祈願のついでです」念のため。
桃の花の撮影は桜と同様に、空や明るい景色がバックになるケースが多々あり、逆光になりがちです。カメラの露出まかせではバックの明るさに引きづられて、花そのものはアンダーになって灰色や黒っぽくなります。オーバー気味の露出を心掛けるのがポイントです。ピンクの海のような広い景色では、絞り込んで写すのが普通です。
桃の木の1~2本を狙い、バックをボカしたい場合は、絞り優先で開放近くで写すと有利です。シャッタースピードが速くなり、風による影響も少なくなります。順光では写真が平面的になりがちですから、斜光、特に午前10時頃までがよいでしょう。但し、朝夕の色温度が低い時は花の色にイヤ味が出やすくなりますので、見た目ほどきれいに写らない時があります。
[交通アクセス]
新宿→特急で1時間20分→山梨駅→一宮貢川行バス20分→一宮
[問合せ]
一宮町役場企画室 0553-47-1111(代)
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