写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1999.06.12
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
子供の頃、サクランボは桜の木に実ると思って観察していたことがあります。夏が過ぎ、秋に入ってもできなかった記憶があります。本当は夏に小さな実がなっていたのに、サクランボの姿・形を意識していたために見逃していたようです。いずれにしてもサクランボと桜は、バラ科の落葉高木で同じ種類です。
このサクランボ、今が最盛期です。日本一の生産量を誇っている山形県、特に山形盆地での栽培が盛んです。盆地を車で走らせていますと、あちらこちらに点在している観光サクランボ園から手招きを受けます。ビニールシートにおおわれた園内に入ると、かわいい実が木々の間から顔をのぞかせています。
また、サクランボ祭も盛んに行われ、先日、寒河江(さがえ)市では「ミスさくらんぼ」が選出されていましたが、6月19、20日(土・日曜日)にはサクランボ囃子のリズムにのったパレード(19日=市役所前)やサクランボの種吹きとばし大会(20日=チェリーランド)、マラソンなどが行われます。さらに26日には綱の長さ200m、重さ9トン、2000人が参加する綱引き大会もあります。この綱引き、大綱を幹に、小綱を枝、引く人をサクランボの実に見立ててあります。種吹きは飛び入り歓迎ですから、撮影かたがた、一度挑戦してみてはいかがでしょう。
サクランボと一口でいっても、高級品種では一粒 100円以上するものもあり、甘味や酸味の強い種類があるそうで、日本では甘味系が主体となっているようです。原産地は現在のトルコ近辺、日本に移入されたのは明治時代で、梅雨の短い寒冷地に適しているとのことで山形が一大産地となっています。また、西日本の一部でもサクランボは栽培されていますが、山形のサクランボがヨーロッパ産系、西日本は中国産系のようです。
観光園でのサクランボ狩りは、園内がビニールシートでおおわれていますから、天候の心配もなくでき、もぎとる楽しみに加え、食べ放題も魅力です。但し、食べ過ぎは禁物です。
ところで、寒河江で尋ねてみたいのが慈恩寺です。746年に創設され、東北を代表する名刹です。年輪をきわめた杉木立のなかに、本堂( 国指定重要文化財) 、三重塔、薬師堂、仁王門などがあって、本堂は桃山時代の様式を残しており、重厚な寺社を撮ってみたい人にはおすすめです。また、祀られている十二神将は鎌倉時代の作と言われ、彫刻としては第一級の中に指を折られています。雨の寺社も魅力的です。また、景色を撮りたいのであれば、晴天には山形盆地、月山、蔵王などが見渡せる寒河江公園がおすすめです。
梅雨の時期ですが、市役所の方によりますと「サクランボ祭は不思議と晴れの日が多く、雨にあったことがない」そうで、雨さえなれば、気温も適温で撮影には持って来いの時期だけに、この「不思議な晴れ間」を利用して山形盆地に撮影旅行するのも手かもしれません。
[交通アクセス]
JR山形駅→左沢(あてらざわ)線21分→寒河江
東北自動車道村田JCT →山形自動車道40分→寒河江
[問合せ]
寒河江市商工観光課 0237-86-2111
サクランボ狩り観光農業案内所合わせ 0237-86-1811
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