写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1999.06.26
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
「博多に来るときゃ一人できたが帰りゃ人形と二人連れ」と、正調博多節に詠われている博多人形。色っぽい人形もあれば、童の人形もあり、いずれも白い肌の人形を見ていると何となく、ほのぼのとした感じを与えてくれます。この人形を「静」とするなら、「動」はオッショイ、オイセの掛け声が響き、スピード感あふれる博多祇園山笠でしょう。どうも、この人形と山笠が結びつかないのですが、この「動」と「静」が混在しているのが博多のイメージなのでしょう。
福岡の人達が博多祇園山笠を話し出すと目つきが違ってきます。「山笠を迎え、山をかかないと夏が来ない、梅雨が明けない」と、まず語ります。「何も雨のなかを……」といえば「水法被(みずはっぴ)は、そのためのものだ。祭の長法被(ながはっぴ)を着れば、天皇陛下にもお会いすることができる正装だ」と自慢します。さらに「流れ」の自慢話になりますと、地元の人でなければついていけません。ちなみに「流れ」とは町内ごとの組のことです。
この博多祇園山笠は7月1日からスタートして7月15日まで半月にも及びますが、山笠(地元では「かき山」あるいは「山」と呼ばれる)が実際に動きだすのは7月10日の流れかきからです。それまで、各町内に飾られています。祭のムードが一段と高まるのは7月9日のお汐井とりで、オッショイの掛け声が走り抜けます。安全を祈願するとともに、箱崎の海で身を清めます。
このあと、10日の流れかき、11日朝山、12日追い山ならし、13日集団山見せ、そして15日の追い山と続きます。
なお、この飾り山の人形は博多人形師がこの山笠を作り、その腕を競い合っているそうです。
写真を撮影するには、狭い路地まで町内をまんべんなく練り歩く流れかき、集団山見せの時がよいでしょう。クライマックスを迎える15日は、祭に圧倒されて、チャンスが少ないように思われます。また、勢い水が飛び交い、カメラを濡らすケースがしばしば起きますから、一眼の望遠レフで狙うのが無難ですが、防水カメラで近づいて、迫力あるシーンを撮影するのも手かもしれません。
[交通アクセス]
山笠は博多地区が中心で、13日の集団山見せの時だけ、福岡地区の市役所前に集合します。
[問合せ]
博多祇園山笠振興会 092-291-2951
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