写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1999.07.17
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
敦賀港はリアス式海岸で、昔から「天然の良港」といわれてきましたが、その歴史は古代にまでさかのぼり、朝鮮半島や中国大陸との交流拠点として、また京都とこれらの海外の国々に加えて、国内では越中、越後、奥羽など北国とを結ぶ重要な役割を果たしてきた港といえます。この港が開港100周年行事として「つるが・きらめきみなと博21」を7月18日~8月16日までの30日間、開催します。
詳細についてはインターネットを通じて見ていただくとして、いろんな船がやってきますので、特に帆船に興味のある方は絶好のチャンスです。幕末期にアメリカに渡った「成臨丸」の復元帆船、日本が世界に誇る「日本丸」などの帆船が登場します。また水深2000mの深さで調査探索作業を行う潜水艦「しんかい2000」や世界の海で海中の調査を行う調査船「みらい」なども来航が予定されています。
船の入港・イベントスケジュール詳細は
http://www.turuga21.com/d_eve2.html
また、8月7~8日には蒸気機関車が敦賀駅~敦賀港駅間を走り、会場のほぼ中央部では、敦賀港駅舎を再現され、当時の面影を撮影できるのもうれしいひとついえるでしょう。
会場ではゾーンごとにテーマが設けられており、船舶関連の歴史や実態を勉強するにはうってつけの「つるが・きらめきみなと博21」です。
歴史のゾーン(移りゆく敦賀港の変遷を紹介)、物流のゾーン(人や物、船舶の移り変わり)、国際ゾーン(開港以来100 年の中で行われてきた国際的な交流を人物を中心に紹介)、未来のゾーン(これからの敦賀港を紹介)などがあります。
この「みなと博21」の入場料は無料です。
ところで、敦賀市は歴史のある町だけに、古い寺院や庭園、古話なども多く残っています。見ておきたいところとして、西福寺の書院庭園があります。 1,400坪の庭園で四季を通じてさまざまな顔を見せてくれますが、特に紅葉の頃が素晴らしいと言われています。ちなみに11月3日には応仁の乱から逃れて所蔵されたといわれている重要文化財の絵画や書物の一般公開がありますので、紅葉の撮影と一緒に見学できるでしょう。
さらに港町敦賀のシンボル「けいさん」愛称で親しまれる気比神宮も忘れてはならない存在です。高さ11m の大鳥居は木造として、奈良の春日大社、広島の厳島神社と並んで日本三大鳥居のひとつ数えられています。また、7月22日には総参祭が催されますが、気比神宮と常宮神社の神霊が、一年に一度、一日の逢瀬を楽しむロマンチックな祭りです。舟神輿が本殿10時30分頃スタートして町を練り歩いたあと、御幸浜で神輿を舟に乗せての海上渡御が華やかに行われ、安全と豊漁を祈願します。
海の撮影は平凡になりがちで「攻めの撮影をしなければ絵にならない」とよくいわれます。これは被写体となる対象物が少ないためですが、船とか橋といった被写体があっても、同様に「攻め」の撮影を心掛けることには変わりありません。
帆船の撮影ポイントはやはり光の方向にあります。海に浮かぶ白い対象物ですから、誰でもが立体感のある写真ができますが、これに帆船の優雅さ、気取りといった表情を捉えるとなると、光線いかんにかかってきます。シャドー部とハイライト部分が極端に出過ぎると気品を失った写真になりがちです。それと、写真の表現目的によって異なりますが、太陽の位置が低く真横から当たる時より斜光程度が撮りやすいようです。
[交通アクセス]
JR北陸本線敦賀駅下車 港博会場までは平日30分間隔、日曜祝日は15分間隔でシャトルバス運行 所要時間約10分 無料
気比神宮 敦賀駅から福井鉄道バス松葉町行きで4分 神宮下車
[問合せ]
港博実行委員会 0770-22-0247
敦賀市役所 0770-21-1111
[お詫びと訂正]
前号の見出し「綾部市」とあるところを「綾瀬市」になっていました。お詫びして訂正します。
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