写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1999.07.24
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
新宿から小田急線の急行、普通電車に乗ると、ビッチリと立ち並んだ家やビルが続き、おもしろみも何もありません。ところが、ロマンスカーNSE3100 型(残念ながらこの型番は7月16日で廃止)の特急に乗ると、気分一新、車窓からのそうした家々が「旅の風景」に変わるから不思議です。東京の人達にとっての箱根は、気軽に行ける奥座敷的な存在ですが、時として敷居の高い別荘地ともなる雰囲気があります。
天下の剣と謳われた箱根山を始め、箱根神社、箱根の関、箱根用水そして箱根山椒魚などなど、箱根については日本全国に知れ渡っています。富士山を眺めたり、撮影するのにも絶好の地です。
その箱根では7月末から8月始めにかけて行事がめじろ押しです。
7月31日 元箱根 湖水の神事・花火大会・燈籠流し 湖水まつり
8月2日 芦ノ湖 御祭神がほうれんに乗り湖上を渡御する御神幸祭
8月2~3日 宮ノ下 太閤秀吉にちなんだ太閤ひょうたん祭
8月4日 湖尻 湖尻龍神祭は神事のあと、篝火の中で花火大会
8月5日 箱根 湖上に浮べた鳥居を燃やす鳥居焼まつり・流燈祭
これは箱根町のものですが、周辺の町も同様に数々の祭り、イベントが催されます。ここに挙げた行事だけでも絵になりそうな雰囲気がふんだんにあります。
箱根になぜ豊臣秀吉が出てくるのか、小田原城を攻めた1589~90年、箱根にも軍勢が集まり、徳川家康、伊達政宗、淀君さらに千利休らの錚錚(そうそう)たるメンバーが憩うたようです。持久戦に備えて石風呂まで作り温泉につかってノンビリ構えられたり、一夜城でビックリさせられたりでは、北条氏政さんもたまったものではなかっでしょう。
それはともかく、これらの祭りは、かがり火、燈籠流し、鳥居焼き、花火大会とメインが夜間に集中している傾向にあります。しかも情緒豊かなムードもあれば、ダイナミックな火の祭典もあって撮影するにはうれしい被写体がそろっています。夏の夜の湖面に、夜空に咲く火の反映は我々を魅了させてくれます。
また、見ておきたいのが箱根町の郷土資料館です。古い写真が箱根の往時を思い出させてくれると共に、撮影の参考にもなることでしょう。
夏ならではの富士山を撮影するにはかなりの「運」が左右します。見えない場合が多いのと、見えてもかすんでいるケースがほとんどで、チャンスが少ないといえます。また、夜間撮影は「明るい部分」と「闇」との露出差が大きいことから、どちらかに露出計の測定が片寄ってしまう傾向にありますので、スポット測光や露出ロックを上手に使いたいものです。
鳥居焼の撮影場所はいろいろありますが、対岸の有料駐車場かその上の別荘地辺りが良さそうです。
[問合せ]
箱根町観光経済部観光産業課 0460-5-7410
箱根町観光協会 0460-5-5700
ボートについては 0460-3-6666
なお、ボート類は夜間走行禁止になっています。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。