写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1999.08.07
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
「お祭り」と、一言でいいますが、その種類は多種多様です。ほとんどが自然の変化に対して神が宿っていると考えたようで、農耕ですと、雨が少なければ、豪雨になれば、神を怒らせてしまったから鎮める意味もあれば、逆に平穏であれば感謝を込めて「今年はありがとうございました。来年もお願いします」と、祈願していたものが、祭りに結びついてきたと考えられています。また海洋関係でも同様に、豊漁祈願であり、感謝の気持ち、暴風襲来を避ける意味合いがありますが、こちらは「板一枚の向こうは地獄」といわれ、即、生命がかかっている世界ですから、農耕の祭りとはかなり違った意味合いもあるようです。海、山、川、太陽、星などなど多くのものが信仰の対象になっています。
いずれにしても神を招いて喜ばせるために、人が集まって祭事が行われるようになり、さらに、祈願、感謝、ご利やくが土地によって、特徴付けられてきたといえます。これら神の存在は、すでに弥生時代には信じられていたことから、祭りや神社に1000年以上の歴史があって当然といえるでしょう。こうしたなかで、西暦2000年に開創1000年を迎える神社として、千葉市の千葉神社があります。
8月16日から始まる妙見大祭も 800年以上も続けられているお祭りで、22日までの一週間も続きます。当時は「一週間」という観念がありませんから、この7日間は北斗七星の星の数と関連があります。妙見とは北斗七星のことで、妙見山も、ある集落の方向から山の上にいつも北極星を仰いでいることからこの名が生まれたともいわれています。また、平安の頃、星に願かけを行う北辰(北極星)祭が朝廷、民間の間で盛んに行われるようになったといわれています。
この妙見大祭を地元では神様が聞いたら怒りそうな「だらだら祭り」の愛称で呼ばれています。7日間も長く続くことから「だらだら」がついた説と、神輿(みこし)を先導する大太鼓の特殊な二段打ち音が「ダダンダダン」と聞こえ、これがいつしか変化した説とがありますが、両方が合いまった折衷のような感じもします。
北斗七星の7にちなんで、7つの願かけを行おうというのがこの祭りの発端です。神様に一週間いていただこうするのですから、派手にしなければ、神様が帰ってしまうということで、神輿も頭上高く上げてかつぐ、ほかの地区では見られないかつぎ方をします。
神輿は16日の初日と満願縁日に当る22日にかつがれますが、メインは22日の夜になります。街を練り歩いた神輿が神社に宮入りして、社殿の前でもみ合う「昇殿勇め」で、祭りが最高潮に達します。
昼間に早く来てしまった人は、千葉ポートタワーや千葉城(美術館)から東京湾や千葉市街を一望してはいかがでしょう。時間つぶしにはもってこいの場所です。
撮影はやはり最終日の「昇殿勇め」です。朱塗りの神輿を高く上げている勇姿と多くのちょうちんとをバランスよく撮影するのがポイントでしょう。午後7時から「昇殿勇め」始まります。撮影場所としては正面で撮りたいのはやまやまでしょうが、残念ながら人に押されて撮影どころではありません。穴場的存在は西側にある天神社です。ここなら三脚も構えられます。
また、昼間に神輿を撮影する場合、社務所にコースの案内があります。
[交通アクセス]
JR千葉駅(東京駅から快速で40分)徒歩約15分
[問合せ]
千葉神社 043-224-2211
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