写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
※掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、ページ公開日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
1999.08.14
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
昔から疲労感を覚えると「どこか、温泉につかってゆっくりしたい」といわれたものですが、この「行きたい」最大の理由は「静かな自然の景観に囲まれて、たっぷりとした湯でストレスを洗い流す開放感を味わいたい」にあるのではないでしょうか。最近は何もかもテンポが早く、気疲れや体力の疲労感を覚える人が多いことで、温泉ブームが続いているのもうなずけます。その温泉の代表格を挙げるとしたら、ここ北海道の登別温泉も必ず入ってくることでしょう。
この温泉の定義、世界的にはその地方の年平均温度よりも高い湧水を指すそうですが、日本では25度以上か、規定された物質が溶け込んでいることが条件になっているようです。登別の温泉はこれらの定義をすべてクリアしているホンモノの温泉で、1日1万トン以上といわれる湧出量、11種類もの泉質を持っており、加えて温泉の環境条件のひとつとして、自然に恵まれている点も大きな魅力になって、日本の温泉の代表格にも挙げられる理由になっているのでしょう。
ところで、夏もそろそろ終盤を迎え、大型の祭りも残り少なくなってきましたが、8月27日・28 日・29 日に登別地獄まつりが催おされます。この祭りは地からもうもうと湯気が立ち、その周囲は荒涼とした地獄谷から由来したもので、いうなれば、地獄のエンマ大王を祭りの主役にしてしまったユニークなものです。今年で36回を数え、仮装鬼踊りコンテスト(優勝賞金10万円)もますます盛んになっているとのこと。その鬼踊り大群舞を始めとして鬼みこし、地獄大行列、地獄の審判を下す閻魔大王の約6メートルにもなる、からくり山車など、ちょっと風変わりな被写体に恵まれます。
さらに最終日には花火大会もあって、今夏に祭りや花火を写せなかった人にはラストチャンスの祭りともいえるでしょう。
祭りのメインは夜間が中心になりますが、昼間に自然を撮りたい方には、クッタラ湖がおすすめです。周囲を山々に囲まれた湖は、透明度が高く、水深146mならではの神秘的な景色がそこにあります。遠方のクマ牧場からの眺めもよく、近隣からの景色には思わず三脚を立てなくなります。温泉街からも車で10~15分程度ですから、時間的にもさほど負担になりません。また、マス釣りもでき、キャンプ場としても最高です。ここをベースにして祭りを楽しむのも一考かもしれません。
さらに地獄谷から少し歩くだけで白樺の遊歩道もあります。被写体には事欠かない登別温泉です。町のあちらこちらにさまざまな鬼銅像が立っていますから、これも案外ねらい目かもしれません。
ちなみにキタキツネとの遭遇があるかもしれませんが、触れられるチャンスがあっても怖い寄生虫に感染する恐れますから触れないようにしてください。
詳細なスケジュールなどは
http://www.earthcape.ne.jp/users/noboribetsu/jigoku0.html
[交通アクセス]
JR札幌駅→特急約1時間30分→登別駅→バス約15分→登別温泉
[問合せ]
登別観光協会 事務局 0143-84-3311
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。