【古式ゆかしい絵巻とシャンシャン馬行列】
宮崎市の県内最大の祭　宮崎神宮秋の大祭

宮崎市は暖流、黒潮が流れる太平洋に面していることから、冬でも温暖な土地で、飛行機や列車から降り立つと、すぐに南国を思わせるムードと暖かさがあります。ここ宮崎市にある宮崎神宮では、毎年10月の最終土曜日、日曜日（今年は10月30～31日）に県下最大の祭、宮崎神宮秋の大祭が行われます。
市内を約4キロほどを練り歩く御神幸行列は、古式ゆかしい鎌倉絵巻や花嫁を乗せたシャンシャン馬行列などが人気の的となります。地元ではこの行列を「神武さま」と呼んで親しまれています。みこし、山車も出ますが、どちらかというと、祭の中でも華やかさと美しさが中心となります。 800年前頃の衣装で着飾ったり、馬の背でユラユラと揺れながらのミス・シャンシャン馬の花嫁姿は、ひとむかし前の郷愁を感じさせてくれます。明治4年に始まった祭ですが、県下最大の祭として多くの人に慕われてもいます。

花嫁を乗せたシャンシャン馬は7－8人

祭は30、31日ともほぼ同じ内容ですが、30日の方が参加団体も多く賑やかです。両日とも午後1時のスタートで、30日は宮崎神宮から繁華街に向かい、31日がこの逆コースになります。撮影場所としては、やはり神宮前の「とりい」のある近辺で、鎌倉時代の衣装とマッチしそうです。宮崎市内は古い建物が少ないのですが、宮崎らしさを出すとすれば、道路の中央分離帯に植樹され、南国ムードのあるワシトニアパームをあしらうのも面白いかもしれません。花嫁を乗せたシャンシャン馬は7－8人と、長くありませんのでシャッターチャンスが短いので注意してください。

宮崎神宮は神武天皇とその父ウガヤフキアエズノミコト、母タマヨリヒメを祀っています。楠木、松、杉に囲まれた社殿は「流造り」と呼ばれ、屋根に特長があります。このほか、見学場所としては、宮崎神宮の近隣に県総合文化公園、県総合博物館があります。県総合博物館では、県内の歴史や自然を中心にして、考古学や民俗・自然科学関係の資料が多く展示されていますので、一見の価値はあります。
ところで、宮崎市の南に位置する青島の鬼の洗濯岩（右の写真）は、波状岩（はじょうがん）でできていますが、自然の造形美とはいえ、規則正しい岩の列は何回みても不思議さを感じさせてくれます。
［交通アクセス］
ＪＲ日豊本線南宮崎駅→バス宮崎神宮行き終点
［問合せ］
宮崎商工会議所　　　 0985-22-2161
宮崎市観光課 　　　　　0985-25-2111
宮崎市観光協会 　　　 0985-20-8658