写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1999.11.13
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
伊豆半島は昔から保養地として栄えた場所です。温泉もあれば、子供向けの何とかランドもあって、景色が良い所だけにシーズン中の休日ともなると車の混雑はなかなか避けられませんが、ウィークデーは意外と静かな雰囲気を漂わせてくれます。車で半島のほぼ南端に位置する下田市までのルートには東海岸、西海岸の海を眺めながらのコースと、半島を割るように山間部を走るコースがあります。これから紅葉を楽しみたいのであれば、やはり、下田街道の山間部のコースとなります。修善寺、浄蓮の滝、天城峠(車では新天城トンネルになります)などもあって、小説「踊り子」を思い出しながら走ることになるでしょう。
下田といえば、幕末、1854年江戸時代の鎖国を開国しようとアメリカのペリーが黒船に乗って来日したことはあまりにも有名です。日米和親条約が締結された後、下田の了仙寺で徳川幕府が様々な交渉を行なっています。開国という日本にとって重大な出来事がここから発したのです。
この了仙寺の参道はペリーロードと呼ばれ、周辺には風情ある町並と歴史が漂っています。唐人お吉が開いた料理屋を改装した寿司屋さんがあって、2階はほぼ当時のまま保存されていたりしています。
また、写真業界とは切っても切れない存在が、下田生まれの下岡蓮杖でしょう。ペリー来航時に写真術を学び、日本の写真術開祖となった人です。蓮杖に関連した資料や写真が蓮杖写真記念館や豆州下田郷土資料館に残されていますので、勉強したい所です。
自然環境に恵まれ、数々の歴史を刻んでいる下田市は魅力的な町とも言えます。
さらにここには「アロエの里」があります。アロエは健康食品、入浴剤、傷薬、胃腸薬、加えて歯痛にも効くともいわれ、最近はますます人気が高まっていますが、その花は異国情緒を感じさせる雰囲気を持っています。このアロエの花がそろそろ咲き出しています。白浜板戸アロエの里では花が見ごろとなる11月20日から来年の1月中旬まで、アロエ祭りを実施しています。祭りといっても神輿が出るわけではありません。訪問客を歓待しようという、いわばアロエのPR祭です。これからの初冬は伊豆の景色にアロエの花が映える時期です。このアロエ、江戸時代に漁師が持ち込んだそうで、自生している花もあちらこちらに見られます。こうしたことから海をバックにして撮影できる場所もありますので、初冬をノンビリとアロエの花を求めて、傑作をモノにしたいものです。
[交通アクセス]
伊豆急下田まではJR熱海から各駅停車で約1時間30分 東京から特急「踊り子」で約2時間30分。車では西海岸は三島から、東海岸は熱海から、山間コースは両方から入れます。
[問合せ]
下田市観光協会 0558-22-5242
伊豆白浜観光協会 0558-22-5240
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