写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1999.12.04
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
現在、NHKの大河ドラマで「元禄繚乱」、赤穂義士の顛末が放映されていますが、12月14日が討ち入りの日です。毎年、この日に赤穂義士祭が東京・泉岳寺、赤穂市、堀部安兵衛ゆかりの新潟県新発田市などでも催され、義士にとって敵である吉良上野介の毎歳忌が愛知県吉良町で行われます。この討ち入りにはやはり、雪がつきものですが、これらの地区のこの時節に雪が舞うことなどは希有に近いと言えるでしょう。雪のなかで義士祭を見たい、撮影したいと所望する方も多いことでしょう。それに応えてくれるのが、北海道は砂川市・滝川市の「北海道義士祭」です。
市民(応募による)が四十七士に扮して義士行列をつくります。扮する姿は両刀を束ね、槍を持ち本格的な義士行列です。雪のなかを行きますから、映画やテレビのシーンを見ているようです。
この行事は砂川市にある北泉岳寺が執り行います。当日は法要後、境内において11時30分頃から、義士にまつわる居合抜き、詩吟の奉納があるほか、茶会も行われ、寒中での行事ですから、温かいおそばも振る舞われます。午後1時頃から義士の行列が今年は滝川市の老人ホームを訪れたりして町を歩きます。
ところで、なぜ北海道で義士祭なのでしょうか。赤穂義士が討ち入りした時代は蝦夷と呼ばれて未開拓の地でもあり、四十七士とも何の縁もゆかりもない、北国であったはずです。実は昭和2年に北泉岳寺の前身、泉学寺を開山した皆上正学住職が赤穂義士の崇拝者で、この地に義士墓を建立し、寺名を泉岳寺にしようとしたのが発端になっています。この願いは退けられましたが、正学住職の孫にあたる誠信住職が昭和27年に許可を得て、四十七士の墓の土を持ち帰り、昭和31年に東京にある泉岳寺の墓と寸分たがわない墓所をつくって開眼、入魂祭を挙行して北海道の泉岳寺を名のるようになった経緯があります。
義士祭の後、札幌に戻るようでしたら、冬空に映えるイルミネーションをカメラに納めたいところです。赤穂の元禄時代から、イルミネーション輝きが一挙に現代に戻してくれることでしょう。
[交通アクセス]
JR札幌駅→函館本線で特急、約1時間→JR滝川駅
タクシー使用
[問合せ]
砂川観光協会 0125-54-4995
北泉岳寺 0125-53-3513
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