写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1999.12.26
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
いよいよ1900年代から2000年代へ、1000年に一度の世紀末を迎えます。12月31日から元旦にかけては、例年とは異なったカウントダウン、初日の出、初詣などなどの行事・イベントが各地で催されます。それだけシャッターチャンスも増えることになります。
今、この時間も2度と迎えることのできない時間なのだから「2000年を迎えるのに大騒ぎすることはない」の意見もあることでしょうが、そこはソレで「気持ちを改めるチャンス」「これを機会に経済が上向く材料になれば……」と、気持ちを切り替えて行事を楽しんではいかがでしょう。
初日の出はどこでも拝いせますが、いち早く拝いしたい人、大勢で迎えたい人、カメラに納めたい人など、目的によってやはりポイント選びは必要でしょう。特に撮影を目的とした場合、ただ単に水平線、地平線から昇る太陽を撮るだけでは、若干おもしろ味に欠けます。どこで撮影したのかが分かるようにしたり、構図に変化をつけたり、岩や山をあしらったりすることで、より効果的な初日の出が撮影できることになるでしょう。但し、天候に左右されますので、元旦にこだわらないで撮ることも考えておきましょう。
太陽にだけにこだわりを持つならば、超望遠レンズが必要ですが、周囲を入れたり、変化のある写真を撮りたいのであれば、ワイドがおすすめです。本格的なパノラマカメラ、フジフイルムTX-1のレンズ30mm(35mm換算16.7mm)、45mmあたりが出番ですネ。
いずれにしてもワイドで、太陽が出る直前の空の色の移り変わりは是非、おさえておきたい場面です。絞りはなるべく絞った方が有利ですので、特に日の出前ではスローシャッターになりますから、三脚、レリーズは準備したいところです。
太陽が昇ってきたら、露出はオーバー気味にしてください。カメラまかせでしたら、1~3段オーバーで撮ることをおすすめします。
シャッターチャンスということでは、太陽が昇る反対側も黎明の姿を撮れることをお忘れなく。
注意点としては、レンズを通して太陽が昇ってきたら直接見ないようにしてください。また、寒冷ですから、電池の作動とスローシャッターを使用しますので、電池切れが起きやすくなります。予備は持参してください。
各地の初日の出(太陽の上端が水平線・地平線に接する時刻)の時間については、海上保安庁のホームページに詳しく出ています。
http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/sun_moon/hatsuhi/hinode.htm
参考までに主な場所の初日の出の時刻は
○富士山(山頂) 6時44分
○犬吠埼(本州最東端) 6時46分
○生駒山(奈良・大阪県境)6時59分
○六甲山(神戸市) 7時00分
○日ノ御埼(和歌山県) 7時2分
○稚内(日本最北端) 7時4分
○与那国島(日本最西端) 7時31分
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