写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.01.01
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
人間「七転び八起き」7回転んでも8回目で起きて、一から始めれば良いではないか、転んだら起きあがれば良い、と説いたのは達磨大師です。この達磨大師の座禅の姿を型どったのが、ダルマさんです。
ここ群馬県高崎市にはその名前の通りの少林山達磨寺があります。ダルマ市は全国各地で催されますが、毎年1月6日(正午から)・7日(午後1時まで)、この少林山七草大祭の縁日に行われるダルマ市が皮切りになります。
ところで、達磨大師はインドのお坊さんで 130才まで生きていたともいわれ、禅宗の開祖的な存在だそうです。京都に本山をおく、黄蘗宗の流れを組んでいますが、ダルマさんにもいろいろと型があるようです。高崎だるまは達磨大師の座禅姿を型を写しているのは当然として、まゆが鶴、鼻から口ひげは亀をあらわしているとのことです。こうしたことから、高崎だるまは縁起のよい、福ダルマだそうです。
6日の午後から、達磨寺の参詣をすませた人達が集まってきて、夜から7日の未明にかけて最高潮に達します。昼よりも夜間が中心の市となります。正月の和服で着飾った若い女性の、ほの暗い裸電球に浮かぶダルマを求める姿が艶やかで、絶好の被写体になっていたものです。最近は少なくなったようですが、まったく見られないということではないようです。運にかなり左右されそうです。被写体ということでは、少林山達磨寺では最古の建造物観音堂が挙げられます。
いずれにしても、百軒を超えるダルマ販売の夜店が並び、関東一円から数万人の参拝者が集まって来て、夜通し賑わいをみせてくれます。店によって掛け声も異なりますが、あちらこちらから、売約が決まったときの手拍子が聞こえてきます。被写体にはこと欠きません。ダルマの大きさは手のひらに乗る小さなものから、両手で抱えなければならないほど大きなサイズまであります。値段も数百円から数万円まで、各種が揃っていますので、今年一年、被写体に恵まれるように、ひとつ購入してみてはいかがでしょう。七転び八起きの精神で粘り強く……。
但し、ダルマとともに、上州の冬のカラッ風も名物です。その風の冷たいことと強いことが有名です。寒さ対策もお忘れなく。
[交通アクセス]
JR高崎線 高崎駅か信越線 群馬八幡駅下車で、いずれもタクシー15分
バス 高崎駅西口~少林山バス停
市当日は交通規制がひかれ混み合いますので、電車かバスを利用した方が有利です。
車の場合は2~3Km離れた場所(のつけ緑地、第3児童公園、八幡小学校など)が駐車場になります。
[問合せ]
少林山達磨寺 027-322-8800
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。