写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.01.22
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
1999年を終えて、大寒の入りで節分、立春が近づいてきますと、何やら春がそこまで来ているようなカレンダーですが、実際には余寒がなお厳しい日々が続きます。
そんな中で、大きな祭りはありませんが、情緒を味わえる各種の供養が各地で行われています。関東ではだるま供養が盛んですが、東京の西新井大師(東京都足立区)での供養が、つとに有名で、毎年2月3日の節分の日に催されています。また、このお寺を地元では「お大師様」と親しみを込めて呼ばれ、下町を代表する名刹です。
西新井大師の正式名称は五智山遍照院總持寺(ごちさん へんしょういん そうじじ)といって、真言宗のお寺です。江戸時代、西新井大師と川崎大師は両大師として、やはり「お大師様」の名前で親しまれて来ています。
ここの西新井大師には国宝や重要文化財に指定されている宝物が数多くあって、一見に値します。主なものとして、鋳銅刻画蔵王権現像(国宝)、絹本着色弘法大師像(国重文)、絹本着色天台大師像(国重文)、絹本着色尊勝曼陀羅図(国重文)、銅鐘(国重文)なとがあります。また、山門は江戸時代後期の建造物で仁王像が参詣者を出迎えてくれますが、その門には、十二支や獅子頭、龍など様々な彫刻が施されていますのちで、ちょっと注意して眺めてみてください。
だるま供養は2月3日の午前11時から始まります。古いだるまを供養したい方は、当日に持参しても無理なようです。というのも、その時間にはすでに焼却するだるまを組み上げていますので、少なくとも前日までに持参しておかなければならないようです。どのようにするのかは問合せてみてください。
さて、撮影ポイントとしては、境内、大師駅からの石畳の参道、時代を残しているような店々にあります。だるま供養では住職が読経して、燃やす行事ですので、行事そのものには見応えのある派手なムードはほとんどありません。
むしろ、冬の柔らかな日差しを浴びた下町情緒を「撮る」意識で行かれた方が良い写真が撮れそうです。江戸時代からの庶民の信仰と行楽の場として親しんできた西新井大師のその雰囲気を納めてはいかがでしょう。
ところで、西新井駅から大師前駅まで東武電車を利用しますが、この大師線、僅か1Kmあるかないかの路線です。時刻表でも乗車時間はたったの2分です。地元では「日本で一番短い路線」といわれていますが、果して本当かどうかは定かではありません。念のため。
[交通アクセス]
東武伊勢崎線 浅草→20~30分→西新井→大師前
[問合せ]
西新井大師 03-3890-2345
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