写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.02.19
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
薩摩隼人といえば、江戸末期から明治始めにかけて有名な人が多くいますが、この隼人、「はやと」とも「はやひと」とも呼ばれています。辞書で調べてみますと『九州の南部、薩摩・大隅に住んでいた勇壮、機敏な民族』とあります。さらにさかのぼっては、大和・奈良時代、上古の頃には京に勤番していて、行幸(天皇が外出すること)に先駆していたそうですから、昔から活躍していたことがうかがわれます。
その名の隼人をそのまま町の名称になっているのが、鹿児島県隼人町。鹿児島湾の最深部、JR日豊本線と肥薩線の分岐点にあって、海岸からはいくつかの島と桜島も望むことができ、反対方向には霧島連峰が眺められ、景観のよいところです。ここで、2月27日に「初午祭」があります。
午前9時30分頃、御神馬が鹿児島神宮の参道入口からのスタートします。これがお祭りの始まりです。この後、次々と馬が参道を行きますが、地元の娘さん達がそろいの着物をまとい、男衆の半纏(はんてん)姿による、囃子唄に合わせて三味線、太鼓、鉦、手拍子があります。このリズムに乗って、馬がマンボダンス(?)を踊る華やいだお祭りです。方言豊かな鹿児島節の囃子唄に合わせて、早足を踏む馬がマンボを踊っているように見えます。また、馬には鈴や金具で飾っていますので、色と音とで雰囲気を一段と盛り上げてくれます。
撮影チャンスとしては、馬25頭が参道入口から鹿児島神宮までの約500mを行きますから、最終馬は午後2時過ぎにもなりますので、最初を見逃しても次々に機会が訪れます。また、神宮下では踊り場があって、そこでも何頭かの馬が集まって囃子に乗って唄と馬のマンボが楽しめます。
祭りばかりの撮影では「つまらない」という方には、出番前の馬が一堂に集まっている場所(宮内小学校)に行かれてはどうでしょう。馬が飼い葉を食んだりしている姿を撮ることができます。もっとも、近づき過ぎて蹴られないようにの注意は必要です。
また、島津氏24代の重年が寄進した鹿児島神宮そのものも荘重な殿堂、丹塗りの荘厳な社殿、あちらこちらにある彫り物なども撮影対象として十分な価値があります。
[交通アクセス]
JR日豊本線 隼人駅下車→徒歩15分→鹿児島神宮
当日は交通規制があります。車は役場、京セラの周辺に駐車することができます。駐車場からいずれも徒歩10~15分程度。
[問合せ]
鹿児島神宮 0995-42-0020
隼人町役場商工観光課 0995-42-1111
隼人町観光協会 0995-42-0273
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