写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.02.26
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
梅の花は桜と同様に、全国各地で観られることができます。梅林にたくさん並んだ梅も見事ですが、梅の場合は、まだ冬が明けきらない寒気が漂う中での観賞になるためか、なんとなく、春の喜びを全体で現すよりも一歩、下がって徐々に寒気が緩むムードを楽しみたいものです。写真を撮るにしても、それなりの背景選びがしたいところです。
今年は1月が暖冬気味で、梅の開花も早そうでしたが、その後、寒気が日本に次々と流れ込んで、例年並の開花になるようです。昨年との比較では大幅に遅れるとの情報も入っています。
ここ京都の北野天満宮では、毎年2月25日に梅花祭があって、昨年は丁度、見頃だったのですが、今年はまだ2~3分咲きで、十分な風情を味わうには寒気が厳し過ぎたようです。今後の気温にもよりますが、これからが10日後ぐらいから本番となりそうです。
ところで北野天満宮は、平安時代の学者であった菅原道真公の霊を鎮め、祀る神社として名を馳せています。学界出身ながら異例の出世で右大臣に昇格していることもあって、いつしか学問の神様として崇められるようになり、合格祈願、学業向上を願う人達が参詣に来るようになったといわれています。2月末ぐらいまでは、受験シーズンとあって、多くの参詣人が集まり、時期的に撮影にはあまり向かないといわれていますが、早朝や午後3時を過ぎますと、人影もまばらになって静けさが戻ってきます。
地元では「天神さん」と親しまれ、毎月25日は何かしらの行事がありますが、その日を除くと、全国の天神信仰の総社、学業の神様と有名な割に意外と静かな場所です。心静かに梅の花を楽しめます。無論、撮影もいろいろな角度から狙えます。
梅の撮影はバックにシックなムードの絵柄を配したいところですが、ここ天満宮では木造物があります。但し、赤系統の梅はバックに吸収されることがしばしば起きますので、配慮してください。また、背景に明るい空が半分以上入る撮影ではオーバー目の露出にする必要があります。特に白い花では適正露出でも灰色になりがちです。
なお、天満宮の境内は無料ですが、宝物殿の拝観料は 200円です。
[交通アクセス]
JR京都駅から市バスが便利。北野天満宮前下車。
[問合せ]
北野天満宮 075-461-0005
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