写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
※掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、ページ公開日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
2000.04.08
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
九州では4月の中旬ともなりますと、桜前線も通過してツツジが咲きだしています。ここ熊本県牛深市は雲仙天草国立公園に位置し、天草諸島、下島の最南端にあって、東、西、南の三方が海に面した風光明媚な所にあります。こうしたことから、自然の良港に恵まれ、県下最大の牛深漁港を有しています。意気盛んな漁師町で毎年4月の「牛深ハイヤ祭り」が催されると、本格的な春の訪れを感じます。この祭は例年4月第3土日に開催されますが、今年は知事選挙とのからみで、第4土日(22、23日)に変更されています。
ハイヤ節がベースになって、三味線や太鼓に合わせて手や腰を振り自由に踊っていたものに、振り付けされたのが現在のハイヤ踊りになったといれています。「ハイヤ」とは漁師言葉で、南風を「ハエ」といっていたものが転化したようです。もともとは漁師さんが海の上で、退屈な長い潮待ち時にウサ晴らしとして歌っていたものだそうですから、ストレスの溜まっている人にはうってつけの祭かもしれません。
それはともかくとして、牛深ハイヤ節は「牛深三度行きゃ三度裸」の囃子に乗っての民謡で、最近ではビートの効いたリズムとしてヤングにも人気が高く、全国的な広がりをみせています。祭には遠方からの団体参加もあって、ここ数年は70団体、約 5,000名が踊りに参加するといわれています。徳島の阿波踊りのように、全国規模の様相もあります。
スケージュールは、22日午後から海上でのジェットスキーなどによるデモンストレーションがあってスタートです。従来は伝馬船競争が行われていましたが、伝馬船そのものの数が減少して現代的なジェットスキーなどにバトンタッチされています。この豪快なジェットスキーを、カーブしたハイヤ大橋をバックにしたり、間近な位置から撮影することができます。
平行してノドを競うハイヤ節大会、市中パレードなどがあって、宵闇せまる午後7時からメインのハイヤ総踊りへと続きます。ここでは、踊りに加えて、各団体の先頭を行く花車にも注意を払って撮影してください。また踊りの動きが激しいことから、撮影では高感度フィルムが有利です。
翌日は午前10時過ぎから漁船団の海上パレードがあります。これもあまり見られない光景ですから、是非、カメラに納めたいところです。
このほかの撮影所としては、天草灘に面した西海岸の鬼海ヶ浦、妙見浦、大ヶ瀬、小ヶ瀬など奇岩の連なりや海に点在する島々、海中公園などがあります。
[交通アクセス]
今年の春に天草空港が開業。福岡から35分、熊本から25分で本渡市へ。本渡市から牛深まではバス。
熊本バスセンター→本渡バスセンター→牛深
鹿児島本線水俣駅→バスで水俣漁港→高速船で牛深
[問合せ]
牛深市商工観光課 09697-3-2111
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。