写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.04.22
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
全国に忍者の里と呼ばれる所は何か所かありますが、一般によく知られている代表的な場所は、伊賀と甲賀ではないでしょうか。伊賀は三重県、甲賀は滋賀県になり、ほぼ隣町のように近距離にあります。その昔、忍者の頭である百地三大夫が両方を仕切っていたのではないかの話も何となくうなづける近さです。それはともかくとして、両町とも古くから開け、歴史のある町です。特に甲賀は6世紀末に百済から来た「鹿深臣」によって文化が開かれたとされ、その名の鹿深(かふか)から甲賀の名前が由来しているといわれています。また、それより以前の縄文時代の遺跡も発掘されていますから、その歴史の重さはかなりのものです。ちなみに忍者のルーツは室町時代の甲賀武士団に始まるといわれています。
その甲賀町、油日(あぶらひ)神社で国指定の無形民族文化財になっている祭礼が5月1日に行われます。油日神社は聖徳太子が社壇を建立したとの伝承もあります。現存している社殿も本格的な神社建築で、本殿・拝殿・楼門・回廊は重要文化財になっています。また「油」の字が説明するように、油の神として全国油業者の信仰を集めています。
祭礼は五穀の豊作を祈願した春祭りで、毎年5月1日に行われていますが、その内容は5年ごとに奴振り(雲助姿の長持奴ほか約60名からなる頭殿行列。残念ながら来年を待たなければ撮影することはできません)があって同じではありません。しかし、今年は太鼓踊り(大踊りと小踊り)があります。特に今年は例外中の例外で、4か所の字(あざ)が合同で演じる予定です。これほど集まって行われるケースは過去にもないほどだそうです。太鼓踊りは、干ばつの雨ごい祈願として伝承されてきたもので、大踊りは神さんに祈願し、小踊りは雨を降らしてくれたお礼の踊りといわれています。
このように5年に一度といった、変則的な内容になったのは、その昔、地元の郷士が5氏あって、祭主を当番性にしていたことからきているようです。
祭礼の当日は、9時から式典があって、太鼓踊りは10時から始まりますが、4か所の字が交互に神社の門などで舞います。午後5時5分まで舞いますから、撮影時間はタップリあります。頭に花飾りを付けての踊りですから、やはり背景には気を付けて、ゴチャゴチャした写真にならないように配慮するとよいでしょう。
写真撮影は自由ですが、人出が多かった場合には「指導員の指示通りに動いてください」とのことです。
なお、子供を連れの家族で行く場合は、忍者村(左上:写真)を訪れるといいでしょう。子供達に人気の高い塀登りや綱渡り、からくり井戸などで遊べる『ちびっこ忍者道場』もあります。また、昼食には忍術バーベキューもありますので、子供達は退屈しないことでしょう。
[交通アクセス]
JR草津線甲賀駅下車
名神高速道路栗東インター→国道および県道を東へ約40分
[交通アクセス]
町役場企画課 0748-88-4101
油日神社 0748-88-2106
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