写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.04.29
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
新緑の季節を迎え、木々が一段と栄えて見えます。ゴールデンウィークに突入して、行楽の計画もいろいろとあることでしょう。静かな場所でノンビリするのもいいけれど、祭の喧騒があって写真が撮れたら、なお結構。こんな場所探しをしていませんか。これにピッタリなのが、能登は七尾市です。近くにはというより、市の外れに和倉温泉があって、ノンビリした雰囲気を味わえ、市街地では、超伝統的な豊作祈願の青柏祭(せいはくさい)があります。
この祭、地元では通称「デカ山」と呼ばれています。その名の通り、高さ12メートル、重さ20トンという巨大な山車(だし)がメインのお祭りです。大きいばかりではありません。国の重要無形民俗文化財に指定され、言い伝えでは平安時代(981年)に能登の国祭りと定められていたとのが始まりといわれていますから、その歴史も古く、由緒正しい(?)能登随一の祭なのです。5月3~5日の間、催されます。
3日の宵から始まりますが、本格的には4日からで、お祭りの大地主神社である山王神社に三町からそれぞれ集まってきて、お昼頃にデカ山3基が揃い踏みをします。町内をゆっくりと巡回し、夜間には府中町で「夜見せ」といってデカ山がライトアップされます。昼間に3基集まった山王神社での撮影は是非、おさえておきたいところですが、このライトアップも見逃せないシーンです。
デカ山には織田信長や源八幡太郎義家などの身の丈2メートルもある人形を飾って歌舞伎の名場面を再現しています。
翌5日、3基のデカ山が揃うのは食祭市場前と仙対橋で、午前11時から午後1時の間です。この市場前と仙対橋は目と鼻の先で、両方での撮影が可能です。
この「デカ山」は神輿のようにスピードはありませんが、それでも山のような重さ20トンが動くのですから危険です。昔はもっと大きく轢かれてケガ人もでたそうで「地獄車」と呼ばれていたこともあったそうです。多分、かなりの速度で走ったのではないかと想像されますが、特に狭い道を通る時は、注意するのに越したことはありません。道行での撮影場所としては、やはり狭い路地を曲がる時ですが、ここでの撮影は前もってロケを行って、撮影場所を見極めておいた方が無難です。
ところで、デカ山は能登地方特産の藤づるで骨組みをし、ゴザでつつんだ山に幕を張って組み立てます。釘は一本も使っていないそうです。
閑静な場所として和倉温泉を紹介しましたが、七尾湾に面して、能登島を目の前にした景色の良い場所で半島と島を結ぶ能登島大橋も魅力的景色です。
さらに 4月29日にオープンしたばかりの蘭遊館(らんゆうかん)は、東京ドームの約13倍という広大な緑地に、さまざまな蘭を世界から集めた温室棟もありますので、ここも覗いてみたい場所です。
[交通アクセス]
JR北陸線 金沢から特急で約1時間
[問合せ]
七尾市役所商工観光課 0767-53-1111
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