写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.05.13
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
人形の供養、ドント焼きなどでは、人形やワラを燃やす行事が各地で催されていますが、ここ小田原には「傘」を燃やす珍しい曽我の傘焼まつりが5月27~28日に行われます。
この傘焼きは日本三大仇討ちのひとつに数えられている曽我物語にちなんだ行事です。曽我物語は、鎌倉時代初期の頃、所領争いのおりに伊豆の武士であった父が討たれ、兄祐成(すけなり)と弟時致(ときむね)が協力してその父の仇を返したお話しです。浄瑠璃や歌舞伎、能などで演じられています。劇では曽我十郎・五郎の名前で登場しています。兄弟が仇を討つときに、傘を燃やして松明にしたことが、傘焼まつりの由来です。十郎・五郎の兄弟に扮した幼児が、全国から集められた古傘を燃やします。
曽我兄弟の菩提寺である城前寺(じょうぜんじ)が中心になって、祭が催されますが、この近辺は曽我の里と呼ばれ、自然の豊かな場所です。
行事は27日に打ち上げ花火と松明行列があります。花火は曽我山から上がりますので、下から見上げるような形になります。また、松明の行列は午後8時に山の手にある六本松から城前寺まで1キロメートル以上の距離があります。
この夜間での撮影は花火の場合、カラーフィルムの感度はISO 100 か400 での撮影となりますが、松明の場合は、ストロボを発光させて撮るか、雰囲気を出したいのであれば、ISO 800 以上がほしいところです。
28日は城前寺で傘を燃やす法要が午後1時から始まり、1時30分頃から武者行列、稚児行列へと移ります。3時から地元の子供たちによる子供相撲が始まります。
これらの撮影は自由ですが、混雑した場合には指導員などの指示にしたがってください。
ところで、小田原市は東側が曽我丘陵、西側には箱根の山々が連なり、中央には酒匂川(さかわがわ)が流れて、起伏に富んだ町です。また、都市として整えられたのは1000年前といわれ、北条早雲の居城として有名な小田原城、豊臣秀吉の一夜城歴史公園などがあって、徳川時代には江戸を防御する要衝の地として発展しているだけに、歴史が刻まれた多くの足跡があります。歴史をひもとくには絶好の土地といえるでしょう。
[交通アクセス]
JR御殿場線下曽我駅から城前寺まで徒歩5分
[問合せス]
小田原市観光協会 0465-22-5002
小田原市観光課 0465-33-1521
城前寺 0465-42-0140
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