写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.05.20
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
地名もいろいろといわれがありますが、山形県の鶴岡市は鶴の字があることで、めでたいイメージがあります。実際に山形が最上義光(もがみよしあき)の領地であった頃、酒田の海岸に大亀が打ち上げられたのを見た義光が「これはめでたいことである」と、「鶴は千年、亀は万年」にちなんで、酒田の城を「亀ヶ崎城」に、また当時、大宝寺城と呼ばれていた城を「鶴ヶ岡城」と改めたそうで、やはり鶴亀が一対をなす、めでたい地名なのです。
そのめでたい鶴岡に通称「化け物祭」と呼ばれる、おっかない名称の祭が5月25日にあります。教育の神様である菅原道真公を祀る天満宮の天神祭がそれです。編み傘に手拭いで顔を隠した化け物が、無言で酒やジュースを振る舞うという奇妙な祭です。
この由来は、道真公が京から九州の太宰府に配流される際に、慕う民衆が時の権力者にはばかって、姿や顔を隠して密かに酒を酌み交わしつつ、別れを惜しんだの言い伝えに寄るそうです。こうしたことから、以前は祭といっても、どちらかというと、静かなタイプの祭に属していましたが、現在では、顔を隠しているものの、老若男女がピンクや赤い派手な模様の長襦袢を着るなどして、町を練り歩き、道行く人々に無言で酒を振舞う楽しい祭に変わっています。仮装パレード、創作子供みこしパレード、天狗舞などがあるほか、鶴岡銘酒きき酒会、絶叫大会、早飲み・早食い大会、歩け歩けスタンプラリー、奉納書道展など多彩な行事が行われます。
さらに今年からは、天神囃子が鳴り響くことになりましたので、一層、賑やかな祭になりそうです。
メイン会場は25日の鶴岡公園になりますが、天神祭手踊り、露店などは24日から出て祭を盛り上げます。また、化け物になって参加したい方は、鶴岡市観光物産課に申し込むと衣装一式 500円での貸出しがあります。鶴岡市のホテル・旅館に宿泊すると無料で貸出しがあります。
撮影は望遠レンズでアップを狙うのも手ですが、広角で思い切り近づいて撮ると迫力が出そうです。
[交通アクセス]
JR羽越線鶴岡駅 鶴岡公園までは徒歩20分・バスで10分程度。
[問合せ]
鶴岡市観光物産課 0235-25-2111
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