写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.07.01
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
7月初旬は有名な祭りが目白押しですが、地方でも小さな祭りが多く繰り広げられています。地方出身の方で、その祭りのために帰郷することもかなりあるようです。
ここ山梨県丹波山村にもちょっと先になりますが、7月15~16日に 300年以上の歴史を持つ“祇園祭”が催されます。江戸時代から伝わる奥多摩地方の獅子舞が奉納されます。基本的には獅子三頭と四人の花笠、二人の白刃が一組となって、笛、太鼓などのお囃子(はやし)のリズムに乗って、村中を練り歩きます。丹波山の夏の風物詩になっていますが、県の文化財にも指定されいます。
丹波山村の4ケ所で行われますので、明るい場所にある神社、鬱蒼と繁った森に囲まれた神社もあって、それぞれに氏子である神社のムードを持っています。撮影する場合も、同じ祭り、同じ舞でありながらも、雰囲気の違いをうまくとらえたいものです。
祭りは15日がメインで、午前10時からスタートしますが、9時には準備をしたいところです。撮影は自由ですが、花笠など踊りの中心に入るようなことは避けてください。
ところで、この丹波山村は山梨県といえども最東端にあって、首都圏からはホンの僅かな距離にありながら、自然に恵まれた穴場的な存在にあります。特に丹波川流域は、下流に東京都の水ガメ奥多摩湖がある関係で、山林が水源涵養林(かんようりん)として守られていることもあって伐採もなく、緑深く水清らかな土地柄です。
近隣には山梨、東京、埼玉の3県に跨がる雲取山を始めとして、村の南には大菩薩嶺、北側に飛竜山などがあり、これらの山々に囲まれた自然には目を見晴らせられます。新緑、紅葉、そして雌滝雄滝を中心とした渓谷美は一年中、楽しませてくれます。さらにこれらの山々から富士山を撮影した写真がフォトコンテストで上位に入賞しているほか、写真雑誌を賑わしています。
これほど景勝地ですが、都心から車で奥多摩湖を経て、3時間強と容易に行ける場所にあります。キャンプ場や釣り場のほかに、渡るとメロディーを奏でる釣り橋、水車、全長 247メートル、高低差42メートルのローラーすべり台(右の写真)などもあって、子供連れで来ても充分に楽しめます。
さらに「丹波の四季」と題して、この祇園祭も含めた写真コンクールを毎年実施しているのもカメラマンとしては、一度は訪れてみたい場所です。例年6月が締切りで、今年は間に合いませんが、来年に向けて挑戦してはいかがでしょう。
[交通アクセス]
車利用 中央道八王子I.C から約90分 上野原I.C から約50分
電車・バス JR青梅線奥多摩駅からバス約1時間 丹波山村
[問合せ]
丹波山村観光協会 0428-88-0211
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