写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
※掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、ページ公開日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
2000.08.12
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
世界のヘソと呼ばれているのはオーストラリアのエアーズロックですが、日本にもヘソの町があります。兵庫県のほぼ中央に位置する西脇市です。市の主張によりますと「東経135 度と 北緯35度が交差するところが西脇市で、経緯度で日本列島をみると日本の中心点にあたる」としています。ゆえに「日本のへそは西脇だけに許されている」そうです。大正12年に交差点標柱を建立、昭和52年に「日本のへそ」を宣言しています。
その西脇市では昭和62年から「へその西脇・織物まつり」を実施し、今年も8月19~20日に盛大に開催されます。
第11回を数える「へそまつり」は、さまざまなイベントが用意されており、それぞれに撮影ポイントがあります。中でも「おへそ」を出しての踊りは傑作で、ほかでは見られないユーモラスな行列が続くのに加え、大道芸、バンド演奏、花火大会、魚のつかみ取り・金魚すくいといったイベントがめじろ押しです。また、「熱気球に乗って21世紀に旅立とう」の行事もありますので、ユラリと昇っていく、通常ではあまり見られない、珍しい熱気球を間近に撮影することが可能です。
行事予定は次の通りです。
8月19日 場所:日本へそ公園会場
ペットボトル大会(10時~12時)
魚のつかみ取り・金魚すくい(16時30分~)
へそイベント(18時~20時30分) 踊り、アトラクション(爆笑浪速の猿回しショー)大道芸、アマチュアバンド演奏と、採火式などのセレモニー。アガーデンなど各種イベントと夜店。
顕彰祭(17時30分~)。
花火(20時30分~21時)。
20日
織物感謝祭(11時~12時:野村公園グランド)
熱気球に乗って21世紀に旅立とう(10時~17時)
パレード(17時50分~19時:中央通り)比延小学校鼓笛隊のパレード演奏に続き、踊りの連、子どもみこし・山車などが練り回ります。
これらのほかに、フリーマーケット(おまつり広場)、バザー、お茶席(体育館)、ヤングによるライブなどもあります。フィナーレには、市民に親しみを持たれている童子山から花火が上がります。
ところで、西脇市には祭りにも「織物まつり」と命名されているように、へそとは別に、もうひとつの顔が「先染織物の播州織」です。一般的に染め物といった場合は、布にしてから色を染めますが、播州織は先に糸を染め、染め上がった糸で柄を織り、200年の伝統があります。この独特の製法は、自然な風合い、豊かな色彩、肌ざわりの良さを持っているとされ、先染綿織物では国内生産の約70%を占めています。ファション業界ではこの先染織物は世界的に重要な位置にあるといわれています。
さらに釣りファンの方にとっては、毛鉤(けばり)のメッカ、西脇市は忘れがたい存在で、全国の釣鉤の90%、毛鉤の90%が生産されています。この播州毛鉤は、江戸時代の中頃には、行商人が縫針や釣鉤を取り扱っていたそうで、当時から、その品質は多くの釣り師の認められていたようです。ちなみにこの毛鉤づくりは、昔ながらの手細工で、わずか1cm足らずの鉤に、数種類の鳥の羽枝を絹糸で巻つける作業には、熟練者になるまで5年以上かかるといわれています。しかも、1日平均50~60本程度しかつくることができないそうです。毛鉤釣りは、魚の種類と季節・天候・時刻・水深・水質など環境に適合させることがポイントになりますが、このために生産される毛鉤の種類は500余種にも登ってい ます。繊細で華麗な毛鉤は、釣りファンには「芸術品」「美術品」ともいわれています。 (写真提供:西脇市役所)
[交通アクセス]
JR神戸線加古川駅→乗り換え→JR加古川線西脇市駅下車(加古川駅から約50分)
[問合せ]
市役所総合企画課 0795-22-3111
総合市民センター 0795-22-5996
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。