写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.08.19
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
永平寺町は、曹洞宗大本山永平寺を中心とする、自然に溢れる静かな町です。この町の中を福井県の母なる川と呼ばれている、九頭龍川が滔々と流れていますが、8月28日に「えいへいじ納涼まつり大燈籠ながし」が行われます。この灯籠流しは、日本でも有数のもので、約8000個の灯籠が九頭龍川に流れる光景は、夏に別れを告げる風物詩として有名です。
当日は午後1時頃から、九頭龍川の河川敷で、マジックショーや地元の人達による演奏、勇壮な龍童太鼓も演じられます。薄暮が迫る頃、永平寺の雲衲衆約 200人による「川施食(かわせじき)」が営まれた後、九頭龍の清流に約8000個の燈籠が流されます。また、7時前後からは花火が打ち上げられ、川面に浮かぶ長い灯籠の灯火と花火を一緒に撮影することができます。夜店も立ち並びます。
灯籠流しの撮影は、真っ暗になる前の夕闇時がチャンスです。周囲の情景もそれとなく判断できる明るさの頃を狙いたいところです。フィルムは被写体の状況によって異なりますが、 ISO感度400 があれば、ほとんど問題なく撮影できます。また、灯火を流したように撮るのであれば、三脚は必需品です。ストロボを使用する場合、ガイドナンバー24程度では5mがほぼ限界ですので、注意してください。シャッタースピードを1/4 ~1/8 秒にしてスローシンクロで撮ってもいいでしょう。夕闇ではカメラの方向で、露出が大きく変わりますから、さまざまな条件で撮影することも大事です。
なお、灯籠流しは精霊を流していますので、撮影は静かに行ってください。
ところで永平寺町を見下ろす小高い丘の上につくられた「永平寺町緑の村」も見学に値します。中でも「旧傘松閣」は永平寺の旧建物を復元したもので、総桧造りの壮大な建物には、文展・帝展に入選した南画の大家 144名による 230枚の花鳥図(模写)がはめ込まれた絵天井の間として有名な 160畳の大広間もあります。さらに大広間回廊には、いろいろと貴重な資料が展示されています。
ちなみに永平寺では、3泊4日の参禅修行も可能です。但し、午前3時半(冬季は四時半)の起床などかなり厳しいようですので、心して参禅してください。
(写真提供:永平寺町役場企画商工観光課)
[交通アクセス]
永平寺まではJR北陸本線福井駅下車、京福電鉄越前本線で東古市駅下車、永平寺線で終点下車、徒歩5分
灯籠流しのある九頭龍川の河川敷までは、東古市駅から無料バスが運行されます。
[問合せ]
永平寺町企画商工観光課 0776-63-3111
参禅については
永平寺 参禅係総受所 0776-63-3102
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