写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.09.09
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
ここ福島県石川郡石川町は阿武隈山系の西端にあって、阿武隈川の清流が流れ、緑が豊かな町です。また温泉にも恵まれ、5つの温泉郷があります。
その石川町にある石都々古和気神社(いわつつこわけじんじゃ)の祭礼が9月14~15日にかけて行われます。この神社は古くから山岳神社の聖地として多くの人々に信仰崇敬され、全国的にも数少ない祭祀遺跡の跡地として考古学的にも重要な遺跡といわれています。磐境(いわさか=神のおられる所)が山々に点在しており、約1万年前から信仰の対象となっていたといわれますから、その歴史たるや、相当なものです。神社そのものは、京都石清水八幡宮の流れを組んでおり、治歴2年(1066年)に合祀(ごうし=一神社の祭神を他の神社に合わせ祀ること)されたのが9月19日で、現在は9月14~15日にその祭りが行われるようになっています。このような歴史があることで石川町の人々は、伝統を重んじ、古式床しい祭りを守り続け、今日に伝えているといわれています。 また、この神社は山城(三芦城本丸)を兼ねていたこともあって、普段はお参りすることができなかったそうです。このため、年に一度の祭りは、住民にとっては特別な日とされ、それが伝統として残っていることから、祭りに対する思い入れが大きいようです。
14、15日は1トンもある神輿や山車を含めて、今年は23基が町内のいたるところで練り歩きますから、町中が祭りに酔いしれます。神輿の担ぎ手は男性だけでなく、女性だけの神輿もあって、観客を湧かせてくれます。
14日は神社で例大祭が行われた後、男性は裃姿で、男児は袴姿で弓矢などを持ち、中年は神旗を持って、巫女に先導されながら行列します。また、夕方6時頃には御仮屋で浦安の舞などの奉納舞があります。
15日は神輿が神社へ昇る夜が祭りのクライマックスになります。御仮屋から神社へ向かう参道の両脇に神輿が集合し、川岸にはタイマツがたかれ、川に入る神輿も出てきます。刻限になりますと、神輿は大通りに進んで、花火の合図で一斉に揉み合います。この勇壮さは見事なものです。
撮影は昼間の行列や神輿も被写体になりますが、やはり14、15日ともに薄暮時期が狙い目です。神輿には提灯が50~60灯飾られていますので、高感度フィルムを使用すれば、ストロボなしでも撮影できそうです。撮影はどこも自由だそうですが、やはりマナーを守って邪魔にならないように撮りたいものです。
ところで、紅葉にはまだ時期が早過ぎますが、山は針葉樹が多いことで、全山が真っ赤になるようなことはないそうです。しかし、緑のなかに赤や黄色が映える紅葉は見物だそうです。また10月27-29日にはスターライトフェスティバルがあって、星の観測などが行われる予定です。
写真提供:石川町観光物産協会
[交通アクセス]
JR東北本線郡山駅→水郡線→磐城石川駅
JR常磐線水戸駅→水郡線→磐城石川駅
[問合せ]
石川町観光物産協会 0247-26-9113
この記事をまとめるにあたって、石都々古和気神社の宮司さん、石川町観光物産協会様にご協力をいただきました。
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