写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.10.14
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
いよいよ秋も深まり、さまざまなイベントが催されていますが、代表的な花の行事としては、なんといっても「菊人形展」でしょう。全国各地で開催されています。ここ武生市の「たけふ菊人形」は昭和27年から催され、今では北陸の秋の風物詩になっています。
この菊が栽培されるようになったのは、奈良時代で中国から薬用として渡来したといわれています。それが平安時代に鑑賞用として、物語などにも登場するようになっています。大輪の菊が作られたのは、江戸時代元禄期で品種改良が盛んに行われたそうです。この時代の菊の花形が、現在に引き継がれています。
たけふ菊人形は、武生市の中央公園で11月10日まで催されていますが、大菊、小菊、懸崖(けんがい=花や木などが鉢の外に垂れ下がるようにつくられている)、盆栽菊など約8000鉢が咲き誇り、日本でも指折りの菊人形展です。今年の菊人形のメインはNHKの大河ドラマ「葵徳川三代」と、特設花壇の源氏物語で、2000円札に描かれているすず虫の場面を再現しています。もっとも、この特設花壇には例年、武生市が紫式部に関連があることで、源氏物語に関する菊人形が飾られています。
また菊花は、北陸独特の7本立てや3本立ての厚物・管物大輪菊、懸崖、盆栽菊、古典菊などに加え、北陸3県菊花コンクール、福井県小菊盆栽展、菊花切花コンクールなどの各種コンクールがあるほか、、ガーデニングコンテストもあって、撮影の被写体には事欠きません。
さらに10月22日には、中村吉之助氏指導のもと、モデルを起用しての撮影会や会期中を通しての「菊花写真コンテスト」行われていますので、是非、腕を奮って参加したいものです。
菊人形の撮影は、順光ですと、花と花との境目が分かりにくく、ベタッとした写真になりやすくなります。斜光を利用することをおすすめします。
ところで、この武生市は律令制時代(大化の改新から平安時代)に国府が置かれていたこともあって、古い寺社が多くあります。また、紫式部が国府の置かれていた当時、武生に滞在していたことにあやかった、全国でも珍しい寝殿造庭園の紫式部公園があります。このほか、古い町並みの寺町通りでは、石畳や石灯籠がカメラマンを迎えてくれます。
[交通アクセス]
武生市中央公園にはJR北陸線武生駅から徒歩20分、福鉄武生新駅からバス5分「菊人形前」下車、北陸自動車道・武生ICより車で10分
[問合せ]
武生市役所商工観光課 0778-21-0175
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