写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.11.25
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
京都は毎日のように祭や行事があるといわれています。年末なのに花街では「おめでとうさんどす」の事始めもありますが、12月といえば、以前は毎年のように「忠臣蔵」の映画が封切られたものです。大石内蔵助を中心とした赤穂浪士四十七士が吉良邸宅に討ち入ったのが12月14日深夜で、この日に義士まつりを催すところが全国に何カ所かあります。
その中のひとつ、京都の山科で催される「義士まつり」は、総勢 300人ほどが討入りを再現する義士列で、山科の町では年末の風物詩にもなっています。大石内蔵助が主君のあだを討つため、江戸に向かうまでの約一年間、山科に隠れ住んだとされていますが、まつりは、内蔵助たち義士の遺徳をしのぶため、山科区自治連合会などが中心となり毎年、この日に催しています。
14日、午前10時10分、討ち入り装束に身を固めた人たちが、毘沙門堂を出発。四十七士の遺髪塚がある瑞光院で、参拝を済ませた代表者らと合流。また、行進は11時頃、JR山科駅で子供義士隊と合流します。ここでは婦人による舞踊列踊りが披露(このほか西友山科店、大石神社などでも披露)されます。山科駅前から区役所まで練り歩いたあと、バス移動で、岩屋寺を経て大石神社(写真)へ。約5Kmの行進を終え、一斉に「エイ、エイ、オー」のかちどきをあげ、午後3時頃に解散となります。
ここでの撮影は、長い行列を狙うのであれば、大きな起伏がありませんので、脚立や建物からの俯瞰となります。昔の雰囲気をつくろうとするならば、各寺院の塀や大石神社の鳥居などを背景にしたり、寸景に取り入れたいところです。
また、山科のまつりとは別個に、京都市東山区の三十三間堂東側にある法住寺では、午前11時から「義士会法要」が行われます。このお寺は、後白河法皇の御陵寺院とされ、平安末期の法住寺殿跡ともいわれている古刹です。同士との連絡の場所でもあり、大石内蔵助が仇討ち祈願した身代わり不動、四十七士の小像が安置されています。法要、献茶式の後、舞妓さんのお手前によりお茶会(当日の受付もあり)が行われ、参拝者には討入りのそばの接待があります。料金は 1,000円(お茶代、お蕎麦、拝観料)で、舞妓さんを撮るチャンスがあります。但し、厳粛な法要ですから、それなりのエチケットを守り、撮っていけないところは、お寺さんに確認しておきましょう。
[交通アクセス]
瑞光院には、JR東海道本線「山科」駅下車徒歩15分
岩屋寺には、JR東海道本線「山科」駅から京阪バス「大石神社前」下車
法住寺には、京阪本線「七条」駅徒歩7分、JR京都駅などから市バス「博物館・三十三間堂前」下車徒歩2~3分
[問合せ]
山科義士まつり実行委員会 075-591-7585
法住寺 075-561-4137
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