写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.12.02
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
奈良の春日大社 (かすがたいしゃ) は、日本でも指折りで数えられるほど、知名度の高い大社です。奈良公園の林の中で、朱塗りの社殿が一段映え、整然と並ぶ石灯籠や回廊の釣灯籠、万葉集で詠まれた植物なども見ることができ、一日中、撮影していても、満足できないほど被写体の多い大社です。その春日大社の摂社である若宮神社で、春日若宮おん祭が12月15~18日に催されます。
春日大社の由来、祭の詳細についてはホームページをご覧いただくとして 860年以上も前から毎年、行われている由緒ある春日若宮おん祭は、大和路に冬の到来を告げる行事として、関西地方では、大変、親しみが持たれています。同時に4日間も続く祭として尊厳もあります。
この春日若宮おん祭の写真が、各種のフォトコンテストで入賞している作品を見かけます。それだけ、シャッターチャンスに恵まれたお祭りといえます。撮影のポイントは、珍しい静物的な写真としては、15日の大宿所祭前の、早朝より、行列に必要な装束や武具、奉賽として各自持参した鳥、獣、魚などを前庭にお供えする懸物があります。メインとなるのは、17日午後0時30分から始まる、お渡り式(平安時代から江戸時代に、いたる風俗を満載した伝統行列で、県庁前広場から近鉄奈良駅前、JR奈良駅前より三条通りを経てお旅所まで練り歩く)と、午後3時からの御旅所祭(お染め御供と呼ばれる美しく飾り立てた神饌、神楽、田楽、猿楽、和舞の舞楽に加え、参道では競馬、流鏑馬が行われる)です。加えて、石灯籠が約 1,800、釣り灯籠が約 1,200、全部で 3,000基がカメラマンの撮影意欲をかきたててくれます。
各行事とも、参拝者や見学人が多くいますので、これをいかに避けるかがポイントになるでしょう。もっとも逆に、この人達を活かす撮影方法もあります。
なお、被写体として魅力があっても、撮影絶対禁止の行事がありますので、くれぐれも注意してくたざい。
大まかな行事は次の通りです。
15日 午後5時 大宿所祭
16日 午後4時 宵宮祭
17日 午前0時 遷幸の儀(撮影厳禁)
午前1時 暁祭
午後0時半お渡り式
午後3時 御旅所祭
午後11時 還幸の儀(撮影厳禁)
18日 午後1時 奉納相撲・後宴能
http://www.nanto.com/kasuga/gyoji2.html
[交通アクセス]
JR奈良駅・近鉄奈良駅下車 市内循環バス春日大社表参道または春日大社本殿前下車
[問合せ]
春日大社 0742-22-7788
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。