写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2000.12.30
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
2001年の最初の「撮り見ごろ」は、毎年1月6日に開催される岐阜県白鳥町の別名を「花奪(ば)い祭」と呼ばれる六日祭をお届けします。
長滝白山神社で奉納される六日祭は、平安時代から室町時代にかけて盛んだった寺院芸能のひとつである延年舞が中心となっています。この「長滝の延年」は国指定重要無形民俗文化財で 800年以上の歴史を持ち、古式ゆかしく新年にあたり、天下泰平、国家安穏、五穀豊穣、万民快楽を祈る神事です。
延年は午後1時から始まり、酌取りといわれる盃事があって、菓子を撒きますが、縁起物だけに、この奪い合いがあります。この後、露払い、乱拍子、田歌、花傘ねり歌などが優雅に舞ったりしている中で、大衆舞は「イヤーッ」の掛け声が発っしられると、急テンポなリズムに変わりますが、この延年の途中から花奪いが始まります。
拝殿土間の天井、高さ約6メートルに吊るされた桜・菊・牡丹・椿・芥子の五つの大きな花笠を若者達が人やぐらを組んで落とすと、花を奪おうともみあう、豪快な花奪いになります。
例年は延年舞の後半に始まりますが、前半から待ちきれなくなった、若者達が人やぐらを組んで、挑戦することもあります。この花を持って帰ると、豊蚕・豊作・家内安全・商売繁盛になるといわれていますから、参拝客がどっと囲み、花飾りを奪い合う光景が続きます。
撮影は自由ですが、参拝客のそばでは、ほとんどできません。カメラマン用に足場が組まれていますので、そこでの撮影となります。但し、報道陣もここに詰めかけますので、場所確保が必要です。例年、先着順になります。
ところで、この白鳥町には東海の名瀑といわれている、落差60メートル、日本の滝百選にも選ばれた阿弥陀ケ滝があります。気温にもよりますが、冬季には全面結氷が見られます。運がよければ1月初旬に結氷します。この滝の駐車場までは車で入れます(積雪で行けないこともあり)が、そこから徒歩10~15分かかります。また、道路が氷ついていますので、運転は慎重を要し、転倒にも注意が必要です。
(写真提供:岐阜県白鳥町商工観光課)
[交通アクセス]
長良川鉄道白山長滝駅から3分
滝の撮影には車が必要
[問合せ]
白鳥町商工観光課 0575-82-3114
白鳥町観光協会 0575-82-5900
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