写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2001.02.03
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
2月ともなりますと、各地でその土地ならではの「春の風物詩」が盛んに行われるようになります。中国地方で代表的な存在の山口県・秋吉台の山焼きが挙げられます。毎年、2月の第三日曜日と決められており、今年は2月18日に予定されています。
日本一のカルスト台地・秋吉台は、面積が約5,000ha あって、山焼きはその3分の1を一斉に焼きますから、日本最大の野焼きともいえるでしょう。また、地形が変化に富んでいますので、円形に燃えたり、三角型の炎が上がったり、広い場所では火が津波のように押し寄せる景観もあるなど、火そのものもさまざまな形を見せてくれます。こうしたことから、カメラマンの中には毎年、訪れる人も多いとのことです。
午前9時30分、サイレンを合図に火が放たれ、勢よいがついてくると、火が風を呼び、枯れ草が踊るようにも見えます。また、火が爆竹のような音をたてて、天高く燃え上がる風景は圧巻です。
ところで、秋吉台は春を過ぎると、青々とした草原に白い岩が点在して、美しい景色を見せてくれますが、この山焼きがあればこその景観で、もし、山焼きが行わなければ、森林と化してしまうそうです。そうなると、白い岩が点在した景色が失われてしまいます。
ちなみに、この山焼き、ただ単に枯れ草に火をつければよいというものではありません。「火道切り」といって、ほかに火が移らないように幅10メートル、長さ15km以上も、前もって草刈りが行われていたり、逆に枯れ草が燃えやすいように工夫されたりしています。
撮影場所は博物館や若竹山荘が点在している、展望台付近が絶好ポイントになります。また、駐車場からも撮影には適しているそうです。注意事項としては、相手は火ですから無闇に近寄らないことと、ロープがはられていますので、その中には入らないようにしてください。また、天候によって延期されることもありますので、当日の天気予報を確認してからお出かけください。
なお、秋吉台をホームグラウンドにしているアマチュア写真家の集団ウバーレフォトクラブの方々による写真展が、秋吉公民館アートギャラリーで2月16~26日に開催されていますので、寄ってみられてはいががでしょう。
[交通アクセス]
JR小郡駅~秋芳洞 バス約40分
小郡駅新幹線口タクシー 約50分
[問合せ]
秋芳町観光商工課 0837-62-0304
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