写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2001.02.24
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
春を告げる行事として奈良東大寺二月堂の「お水取り」は全国にも有名ですが、その「お水」は、福井県は若狭の小浜市神宮寺・鵜の瀬の「水」と言われています。神宮寺では、お水取りに先がけて、毎年3月2日に「お水送り」が行われます。修ニ会の「お香水」汲みがその行事です。汲み上げられたお水は、鵜の瀬から10日間かけて二月堂の「若狭井」に届くとのことです。
その昔、二月堂を建てたおりに、全国の神々が集まって、修二会を催しましたが、神宮寺の遠敷明神様が遅刻してしまい、そのお詫びに本尊に供えるお香水を若狭から送ると約束、二月堂の下の岩をたたくときれいな水が湧き出したと伝えられています。そこでこの湧水に命名されたのが「若狭井」です。
お水送りの神事は、午前10時から下根来(しもねごり)八幡宮の豊作を祈願「山八神事」から始まります。午後1時からは神宮寺本堂で修二会が営まれ、神宮寺遠敷明神宮前では弓打ち神事、弓射大会が行われます。6時頃から火と水の祭り「お水送り」の始まります。
神宮寺の大護摩からもらいうけた火を手に、白装束の僧侶らを先頭に約3,000人の松明行 列が、2Km上流の鵜の瀬へ向かい、鵜の瀬で護摩を焚いてお送水神事が始まります。白装束の住職が祝詞を読み上げ、竹筒からお香水(こうずい)を遠敷川(おにゅうがわ)へ注ぎます。このお香水は10日かかって東大寺・二月堂の「若狭井」に届き、3月12日にお水取りが行われるのです。
「お水送り」は、このように由緒のある神事ですから厳かに行われます。撮影は、本堂内の神事については禁止になっていますが、境内での弓射大会やお水送りは「縄で囲った場所に入らないこと。神事の邪魔をしないこと」を守れば、ほぼ自由とのことです。なお、お水送りでは、報道陣が優先されますので、注意してください。
近辺の撮影場所としては、若狭湾に面する小浜は昔から京都と深いつながりがあって、今も京文化が根付いており、千本格子の家々が軒を連ねる三丁町の通りは、情緒的で、風情があります。
海には日本海側有数の景勝地「蘇洞門(そとも)」が、海岸が6kmにわたって豪壮な奇岩、洞門を見せてくれています。遊覧船からの撮影が良いでしょう。ちなみに遊覧船は1時間に1本、所要時間は約50分です。
[交通アクセス]
JR湖西線近江今津駅から小浜行きバス約1時間
JR北陸本線敦賀駅→小浜駅約1時間
[問合せ]
小浜市役所観光課 0770-53-1111
神宮寺 0770-56-1911
遊覧船 0770-52-3111
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