写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2001.04.14
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
多久市は佐賀県のほぼ中央部に位置し、四方を山に囲まれた盆地にあって、以前は炭鉱で、栄えていましたが、現在は、農業主体の静かなところです。みかんづくりと明治時代から枇杷が全国的に有名なところです。それだけに牧歌的なムードのある地域といえるでしょう。
この町には多久聖廟(たくせいびょう)があります。1708年に建立された中国風建築で、現存する聖廟では、世界最古といわれ、国の重要文化財に指定されています。
多久聖廟は、東原庠舎(とうげんしょうしゃ)と呼ばれる学校のシンボルとして、孔子を祀る廟として建てられています。中国の故事に習って、門や池が作られており、廟内には鳳凰、麒麟、象の彫刻なども中国風になっています。また、天井にはとぐろを巻いた龍の絵が描かれていますが、あまりにも迫力があって、飛び立たないように「うろこをあとから1枚を剥がしてしまった」などの伝説も残っており、一見の価値は充分あります。
その聖廟で、儒教の開祖である孔子の祭り『春季釈菜(せきさい) 』が4月18日(水)に行われます。
この釈菜も、紀元前に中国の漢の皇帝が最初に行った祭礼だそうで、日本では700年代には、宮中の重要な行事の一つとして、天皇も列席したという、由緒と歴史のある式典です。
行事予定は次の通りです。
10時30分~11時30分 釈菜式典
11時30分~11時40分 釈菜の舞
11時40分~12時00分 楊琴(ようきん) と琴の演奏
10時00分~14時00分 茶会の席(イベント広場 有料 300円)
釈菜式典は、報道関係者などの限られた人しか撮影できませんが、そのほかは自由に撮影していいそうです。こ
の聖廟釈菜が催される日には、廟内の拝観が許されています。日本ではあまり類のない造形が見られ、しかも三脚を使用しなければ、撮影はOKとのことです。但し、通路からだけで、壇上に登ったりの撮影は厳禁です。
釈菜の舞は、孔子の生誕地である中国曲阜市の協力と指導を得て、中国伝承の雅楽にあわせた舞です。
ちなみに秋の釈菜では、中国独特の腰鼓(ようこ)や多久獅子舞(たくししまい)も見られます。
[交通アクセス]
JR唐津線 多久駅下車 タクシー10分
[問合せ]
多久市教育委員会 0952-75-3450
財団法人孔子の里 0952-75-5112
写真提供:多久市役所
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