【狐の嫁入り、出兵行列など多彩】
長野県臼田町の小満祭

日本で海から一番遠い地点は、長野県南佐久郡臼田町にあります。太平洋岸まで約114.9km 、日本海岸までもほぼ同じ距離に位置しています。海岸線から離れていることで、空気が澄んでいる関係でしょうか、ここには、臼田宇宙観測所があって、東洋一の大きさを誇る直径64メートルのパラボラアンテナが据えられ、宇宙飛翔体（ロケット、科学衛星など）研究の中枢的な役割を果たしている地域でもあるのです。北に浅間山、南に八ヶ岳を望む風光明媚な自然環境のなかにあります。

その閑静な臼田町で、5月19～20日、東信濃で最大の小満（こまん）祭が催されます。
小満とは、立夏の後にくる24節気のひとつで、5月21日頃をいいますが、陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長して生い茂るという意味で、西日本でははしり梅雨が現れます。こうしたことから、この日に五穀豊饒、商売繁昌を祈願する意味で、小満祭に引き継がれたようです。最近では、町民の祭典として位置づけられて、小満に近い土・日曜日に催されています。
主な行事

＊奉納大神楽　20日 午前11時と午後2時の2回、稲荷神社の神楽殿
＊キツネの嫁入り道中 正午から町内を巡回
＊北越出兵行列　総勢 100名（明治新政府の命により出兵した故事を当時の風俗で再現）が午前11時に龍岡城大手橋前で出陣式、午後1時からパレードに参加
＊今年の特別イベント　岩手県三陸町からの大権現（動く獅子頭の大きさ日本一）が役場前駐車場で午前11時と午後1時15分からの2回舞います
このほかの被写体としては、露店、植木市（千曲川河川敷）、稚児行列、子供が喜ぶキャラクターショー、その他の音楽隊、パレードなどに加え、勇壮な小満太鼓もあって、多種多彩に恵まれています。
19日には、前夜祭として、町民歌と踊りの祭典もあります。

写真提供：臼田町役場企画調整課
［交通アクセス］
JR小海線 臼田駅下車　 車では中央自動車道　須玉ICからＲ141]で臼田へ
［問合せ］
臼田町役場商工観光課 0267-82-3111（代）