写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2001.05.26
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
山形県鶴岡市は、米どころ庄内平野にあって庄内藩14万石の城下町。大きな産業がないだけに、古いたたずまいを残している静かな街といえます。
その静かな街を賑わすのが、6月5日の大山犬まつりです。この祭は椙尾(すぎお)神社の例大祭ですが、主役はお犬様です。と言っても、江戸時代にあった生類憐の令とは、まったく関係がありません。逆に犬に住民が助けられた話です。
その昔、椙尾神社の裏山に、化け物(むじな)がいて、人を食らったり、田畑を荒らしたりするために、毎年、祭の日に娘さんを生贄に捧げて、静めなければならなかったそうです。ある修行僧が丹波の国に住む勇猛なメッケ犬を引連れて、化け物を退治したのでしたですが、深手を負ったメッケ犬も息が絶え、その亡骸を椙尾神社に埋葬し、メッケ犬を奉ったというのが、祭の由来となっているようです。
祭には箱に乗せられた犬を先頭に、大名行列、ムジナにささげた仮女房(娘)、巫女舞、カラグリ山車行列などが町内を練り歩き、古式豊かな祭で、庄内三大祭の一つにも挙げられています。
中でもメインは、背の高いからぐりの山車でしょう。心づけをもらった家の前などで「ソーレッ」の掛け声で引き回す様相に歓声があがります。また「からぐり」とは、やぐらなどを組み立てる意味の庄内弁からきており、カラクリとよく間違われるそうです。
ところでこれらの行列は、JR羽前大山駅前を午前11時にスタートし、午後3時30分頃、椙尾神社に到着する予定です。
撮影場所としては、椙尾神社の近辺も良いのですが、最終地点とあって、行列に参加した人達がくたびれていることから、生気のある表情を狙うのであれば、中間地点が好ましいようです。また、籠に乗せられた仮女房、大名行列など歴史を感じさせる背景としては、酒蔵のある大山2丁目あたりがポイントのひとつになるでしょう。
祭以外に撮ってみたい場所として、椙尾神社の近くにあって、海の守護神龍神を祀る屈指の名刹と言われている善宝寺があります。山門、五重塔、龍王殿などの伽藍が歴史を感じさせてくれます。ちなみに、善宝寺の池には人の顔をしたような鯉がいて、一時期「人面魚」と、騒がれたこともありました。
[交通アクセス]
JR山形駅から高速バス2時間15分でJR鶴岡駅
JR新潟駅から羽越線1時間45分でJR鶴岡駅
鶴岡駅から羽越線5分で羽前大山駅
[問合せ]
大山商工会 0235-33-2117
大山観光協会 0235-33-3214
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