写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2001.06.16
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
吉田町は、愛媛県の西南に位置し、山並みが複雑に入り込み、そのまま海に落ち込んでいる急傾斜地帯で、海と山に囲まれた町です。この自然を活かして、海では真珠、ハマチなどの養殖、そして山には段々畑のみかん農園が並び、吉田町ならではの景観美が見られます。静かな町も祭りとなりますと、一変して、熱気にあふれる町に変貌します。
吉田町の夏祭りは例年、7月1日前後に開催され、前夜祭がありましたが、今年は7月7日の1日だけとなります。
祭りは横堀河原、安藤神社境内を中心に行われ、午後1時からゆぐら太鼓で幕開けとなります。この後のスケジュールは小学生による鼓笛隊、ミス由だのパレード、3時30分頃からみこし巡業、よさこい・ストリートダンスなどが続きます。そして最大の呼びモノは、フィナーレを飾る勇壮な「走り込み」です。
この祭での撮影ポイントは、やはり、ほかでは撮れない「走り込み」です。仕掛け花火をバックにして、若い衆が神輿を担ぎ横堀川へ入り、川の中に立てられた竹筒の頂上にあるお札の争奪戦が始まります。3体の神輿が午後9時前後に飛び込みますが、竹筒があるのは、川岸から15メートル前後あります。争奪戦を撮るにはフィルムの感度にもよりますが、ストロボのガイドナンバー32以上ほしいところです。地元カメラマンによりますと「スネまでに水に浸かるぐらいの意気込みで撮らないと、迫力ある写真は得られない」そうです。
また、安藤神社での参拝姿も結構、絵になるとのこと。さらに花火の撮影は町全体を入れた俯瞰撮影が隠れたポイントで、あまり写されていないそうです。但し、高所に行くには農道を通りますので、明るいうちに下見をしておく必要があります。
ちなみに、この祭を中心にしたフォトコンテストがありますので、腕試しに応募してみてはいかがでしょう。
なお、この吉田町近辺の海は、宇和海リアス式海岸の一部にあって、法華津峠からの九州も見えるパノラマ風景も撮影対象になりますが、朝夕の斜光時が狙い目です。特に宇和海の落日は美しく旅情を誘ってくれます。
写真協力:吉田町役場企画課
[交通アクセス]
JR松山駅より伊予吉田駅まで(予讃線)約1時間50分
[問合せ]
吉田町役場 企画課 0895-52-1111
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