写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2001.07.14
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
由緒のある祭は全国各地にありますが、ここ愛知県津島市の尾張津島天王祭は、信長が桶狭間の戦いの2年前夫人同伴で、また秀吉も楽しんだとされています。この当時から、豪華で、壮大な祭事がすでに催されていたことがうかがわれ 500年の歴史の重さを感じさせられる祭です。
祭そのものは、津島神社では3カ月にもわたって行われ、7月28~29日の宵まつりと朝まつりは、一部の行事に過ぎないそうです。
それはともかくとして、28日の津島市天王川公園での宵まつりは別名ちょうちん祭とも呼ばれ、舟の屋台に半円、山型に365コ(1年を日数を現す)、中央にある柱に13コ(今年は陰暦の閏年にあたるため13コ、例年は12コで、月を現す)、前方に30コ(1カ月の日数)の提灯を飾って、池(明治以前は天王川だった)の中を幻想的で、優雅なまきわら舟、5艘が進みます。津島笛が奏でられ、優雅な雰囲気を醸しだしてくれます。
これらに水上花火が加わりますので、絶好の被写体となります。但し、この撮影は意外と面倒で、夜間の撮影になりますから、三脚は不可欠ですが、設置場所がなかなかありません。また、角度が良い場所は桟敷席ですが、予約制でなかなか取れません。三脚を設置する場所探しがポイントになります。くれぐれも蹴られない場所を確保してください。
朝まつりは、前夜の華やかなムードから勇壮な神事へと変貌します。午前8時30分過ぎ、5艘から1艘が加わって、唐風の6艘の車楽(だんじり)舟などが出ます。丸池中心付近に進んだ所で、市江舟から布鉾(ぬのほこ)を持った10人の若者が水しぶきをあげて、次々に水中に飛び込みます。勇壮なリズムで、舟上から若者たちを励まし奮い立たせます。御旅所に泳ぎ着いたら、津島神社まで走り抜けます。
その後、神輿の還御(かんぎょ)、稚児の神前奏楽(しんぜんそうがく)などが行われて朝まつりは幕を閉じます。
この祭のフォトコンテストも実施されています。
ところで、祭が催される天王川公園の丸池の橋(中之島橋)近辺で、すいれんがきれいに咲いていますので、これも撮影対象になります。200mmぐらいのレンズが必要です。
このほかの被写体としては、朱塗りの楼門と桧皮葺(ひわだぶき)屋根の社殿とが対照的な津島神社、長い黒塀に囲まれ、江戸中期の町家建築様式を残している堀田家住宅(国の重要文化財)なとがあります。ちなみに、この堀田家は秀吉の若い頃、奉公にあがっていたとされています。
資料協力:津島市役所
[交通アクセス]
名古屋→名鉄特急津島線18分→津島駅
津島駅から天王川・津島神社・堀田家までは徒歩
[問合せ]
津島市役所産業課 0567-24-1111
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