写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2001.08.25
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
夏から秋への季節の変わり目となる9月1日、島根県北部にある隠岐諸島の隠岐郡都万( つま)村で、島民、観光客にとって楽しみな一大イベント、八朔(はつさく)祭りの牛突 きが催されます。この八朔とは、陰暦で8月1日のことで、新暦ではほぼ8月下旬頃になりますが、隠岐ノ島では区切りのよい9月1日を八朔としているようです。
この八朔祭りは、壇鏡神社の秋祭りの法楽として行われています。隠岐では牛突きは年に何回か行われていますが、この日のものが島内最大の大会で本場所となります。800kgも の巨牛が化粧飾りをつけて土俵入りし、その後、角と角を突き合わせて、ぶつかり合いをさせ、先きに逃げた方を負けとします。大きさ、実力に応じて小結から横綱まで組み合わせ熱戦が繰り広げられます。
スケジュールは
正午:東西に分かれての土俵入り 13:00 取組開始 15:30~16:00頃 終了
の予定です。
入場料は無料で、誰でも自由に見学できますが、2000人以上が見学に訪れますので、撮影には場所確保が必要です。少なくとも午前11時には柵ぎわにいないと遠方からの撮影になってしまいます。
牛突場は周囲に林がありますので、天候によっては薄暗くストロボが必要となります。牛は眼前でストロボを発光させない限り、驚かないそうです。撮影ポイントのひとつとして、牛の目と同じ高さにカメラ位置をすえることが挙げられます。もちろん、ローやハイアングルでも構いませんが、やはり、同じ高さですと、迫力を出し易いとのことです。
ところで、隠岐ノ島の牛突きは、承久の変(1221年)でこの地に流された後鳥羽上皇を慰めするために始められたと伝えられる、歴史のある行事です。
隠岐諸島は大きく分けると島前と島後になりますが、いずれも背後に緑の山々があって、懐に紺碧の海を抱く風光明媚な島々ですから、景色が変化に富んでいて、撮影に適しています。また、島後にある都万村には、日本の滝百選のひとつ、壇鏡の滝があります。高さ40mの滝が2つ流れており、向かって右側が男滝、左側が女滝で、男滝は裏側に回ることもでき、そこからの撮影も一考でしょう。さらにオキサンショウウオが生息していますので、撮影にチャレンジしてみてはいかがでしょう。一方、屋那の松原(白砂青松の松百選)や珍しい舟小屋もあって、被写体にはこと欠きません。
写真・資料提供:都万村役場
[交通アクセス]
鳥取の境港・島根の七類港から西郷港まで船。
都万村までバス50分またはタクシー20分
[問合せ]
都万村役場 08512-6-2311
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